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検察官が遅刻しました。(続)

昨日、つまり、平成28年12月6日に投稿した記事が過激な内容であったため、妙にランキングが上がっています。私としては、あくまでも常識、人としての礼儀について論じたつもりです。それで、今回遅刻した検察官は若手ではありません。

今日は、ブログの題名に反するものの、ブログを読んで下さった方も嬉しくなる記事にしたいと思います。

被疑者国選弁護事件(法律に定められた刑罰が懲役3年を超える罪と思って下さい。実際に懲役3年を超える刑を科されるかどうかは関係ありません。)の場合、配点される際、勾留状の写しもファックスで送信されてきます。それによって、被疑者がどういう内容の罪を犯して勾留されたのかが分かります。ただ、この勾留状は裁判官が発付した段階のものであって、検察官の執行指揮印が押捺されていないので、それだけでは担当の検察官が誰であるか分かりません。しかも、弁護人に選任されて、検察庁に電話すると、検察事務官がなかなか検察官に電話を取り次ごうとしないのが不愉快ですし、取調べ等で取り込んでいるときであったら申し訳ない気持ちになるため、滅多に電話をしないようにしています。

そのため、接見した被疑者に検察官の様子を確認するのです。あるとき、被疑者が、「弁解録取で検察官のところに行ったら、検察官が立ち上がって迎えてくれました。とても紳士的でした。」と言いました。私の場合は、弁解録取で被疑者に舐められたらいけないと思っていましたから、臨戦態勢で被疑者を待っていたものです。しかも、その被疑者は「押送の留置管理の警察官が『あの検察官は人柄が素晴らしい。』と誉めていました。」とも言いました。留置管理の警察官は、結構、人を見る目が肥えています。相手によって態度を豹変させる検察官、弁護人を嫌というほど見ていますから、その情報を共有しているはずで、敵に回すと恐い存在です。

ところで、人は生まれながらにして悪人であるとは思っていません。残念なことですが、いろんな要素が重なって、罪を犯すと思っています。そうすると、検察官として取調べをする側になるか、被疑者として取調べを受ける側になるかは紙一重で(神様のいたずら)、検察官であるからといって、被疑者を見下すようなことがあってはならないと思います。人の身柄を拘束するといった強大な権限を与えられているからこそ、謙虚に、相手と同じ目線の高さで話をし、話を聴かないといけません。

被疑者が「先生、あの検察官の知り合いですか。」と質問してきました。私は、「知らないよ。しかし、いろんな検察官がいて、どの検察官にあたるかは何かの縁だからよかったね。検察官が誉めてもらえると、嬉しくなるね。」と答えたのでした。もちろん、後日、その検察官と話をする機会があったので、「留置の人が誉めてたらしいよ。」と伝えておきました。
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[C2277] 手続と人柄

一見ありふれた事件でも,被告人,裁判官,書記官,検察官,弁護人,押送担当者の行動・醸し出す人柄によって,手続全体の雰囲気に大きな差が現れてくるのは不思議です。
  • 2016-12-07 14:38
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