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「賭けに勝ったそうで。」

平成27年12月15日、法曹協議会が開催されました。

裁判所、検察庁、弁護士会、刑務所、法務局の関係者が一堂に会し、諸問題について議論をする場ですが、最近は刑務所サイドの答弁が弁護士の槍玉に挙がることが多くなっています。昨日は、未決拘禁者(女性)の理髪が問題となり、刑務所内の内規を変更してその問題に対応するようになったということはよかったのですが、その内規がどうなっているかの答弁が曖昧でした。そして、刑務所内では相当の役職にあると思われる人が、刑務所長のことを「所長様」と呼称したときには、あららと思いました。つい本音が漏れたのでしょうね。北朝鮮の首領様が君臨しているように、刑務所では頂点に所長が君臨しているのでしょう。私の場合は、弁護士のことを「先生」と呼ぶのが嫌いです。なぜなら、弁護士といっても「先生」と呼ぶに値しない輩が存在するからです。刑務所サイドを槍玉に挙げていた弁護士もそう大した器ではありませんでした。もっとも、来年度は、嫌みで弁護士会の会長を「会長様」と呼ぶのも一興かもしれません。


そして、この法曹協議会が始まる前に、知り合いの弁護士と雑談していたところ、「賭けに勝ったそうで、凄いですね。賭けに負けた相手は坊主頭になるのが悔しくて、涙を流したそうですよ。」と言われ、何のことか分かりませんでした。要点を絞って書きますと、長男が、友だちとの間で、期末テストの社会の点数がどちらが良いか競い、負けた方が坊主頭になると賭けをしたら、長男がその賭けに勝ったというのです。全くの初耳でしたが、恐らくはレベルの低い戦いをしたのであろうと思っていると、長男はほぼ満点で(後に分かったことですが、一度は100点としたものを少し減点されていました。)、賭けに負けた方も90点台の前半でした。なお、賭けに負けた方は、坊主頭にしたことがない男子のようで、それでも短髪(坊主頭ではない。)になって悔し涙を流したそうです。

昨今、運動会でも順位を付けることが憚られる御時世ですから、「学校のテストの点数を競って負けた方は坊主頭になる」(以下「本件」といいます。)というのは好ましからざるもの、不謹慎であるといえるものの、目くじらを立てるほどのことはないと思います。


もっとも、法律家として、本件が刑法上、どのような罪に触れる可能性があるか検討すると、当然、賭博罪は思いつくはずです。そして、テストの点数が悪かった方が坊主頭になるということから、強要罪(223条1項)が浮かばないと出遅れています。つまり、「身体に害を加えることを告知して脅迫し、人に義務なきことを行わせた」といえるかどうかを検討することになるでしょう。




恐喝罪の成否が問われた問題で、強盗罪が成立するというのは、暴行脅迫の程度が人の反抗を抑圧するに足るものであったかどうかの認定が左右する可能性があるため、センスが悪いで済まされるかもしれませんが、強要罪が成立するとなると、刑法の基本が理解できていないといわざるをえないと思います。
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