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無事に(何とか)終わりました(1)。

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平成27年12月14日、法科大学院で、90分の時間を頂き、刑事訴訟法について話をしてきました。授業の時間は午後4時15分から午後5時45分までで、授業が終わると日没になっていることから、少し早めに現地に着いて、いつものとおり大学のキャンパスの様子を写真撮影しました。一際目立つ紅葉があったものの、その近くには臨時のバス停が設けられていました。

その後、刑事訴訟法を担当されているK先生の部屋にお邪魔して雑談をしました。学者の部屋は違うなと感心しました。刑事訴訟法の本だけでなく、背表紙に横文字が書かれたファイルが棚に並んでいて感心しました。すると、先日の委員会をすっぽかしたため、お目にかかるのは避けたいなあと思っていた研究科長のK先生が来て下さいました。これには参りました。

K先生に教室まで案内して頂きましたが、案内がなければ迷っていました。事前に1年生は15名と聞いていましたので、大教室ではなく、演習室を利用したいとお願いしていたところ、学部の小教室に案内されました。出席している学生は14名、ということは1名が欠席だなと思っていると、2年生が何人かいるとのことでした。


まずは、司法試験の論文式試験において、刑事系の問題で刑事訴訟法については捜査と公判を横断する事例問題が出題されていることから、学生に「捜査とは何ぞや。」と質問しました。手応えは、予想以上にありましたが、女性陣に元気がなかったです。簡単にいえば、①捜査機関が行う、②証拠を収集し、③被疑者を検挙する活動となると思います。捜査の定義の中に、①のように捜査が含まれることに違和感がありますが、細かいことを気にしてはいけません。そして、「証拠の収集、被疑者を検挙することについて、どういう原則があるか。」と質問して、令状主義と答えさせ、その定義を確認しました。その上で、強制処分と任意処分に触れ、証拠の収集がどちらにあたるかが一つの論点になることを説明しました。

次に「公判とは何ぞや。」と質問しました。こちらは、裁判所で、①証拠に基づき、②被告人が有罪か無罪かを決することといえるのではないでしょうか。ここで「被告人を被疑者と答えたら、落第。」と念を押しました。証拠について、最も問題になるのが伝聞法則であると説明し、その定義を確認すると、それらしく答える学生(以下「A君」とします)がいました。ここで、助け舟を出して、キーワードの重要性を説明し、もう一度伝聞法則について、A君に質問すると、知覚、記憶、表現、叙述の過程を経ていると答えました。これには私も驚きました。

このA君ですが、他の学生が質問に答えらなかった場合、私が「分かる人?」と質問すると、必ず手を挙げて(最初は図々しい奴だなあと思いました。)、完璧とは言えないまでも、必ずキーワードを駆使して答えてくれました。そのため「傷害」、「暴行」の各定義、強盗致傷と監禁致傷で、致傷の意味の違い等を質問し、突然、憲法に話題を変えて、「条約」の定義まで質問してやりました。そうすると、A君は、「国家間の合意です。」と答えました。私が「惜しい。口頭ですか。」と助け舟を出すと、「文書です。」と答え、「条約とは、(広く)文書による国家間の合意をいう。」との正解にたどり着きました。しかし、少し時間をおいて、別の学生に「条約の定義は?」と質問したら、「国家間の合意。」と答えましたので、正直なところ、がっかりしました。しかし、これが普通のレベルの学生でしょう。

大体30分ほどで刑事訴訟法の話は終わりました。
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