Entries

芋けんぴと「足蹴にする」

平成27年6月4日も昼を過ぎて、蒸し暑くなってきました。

昨晩、若手の人(その1)に、盛岡のワンカップ酒をもらった御礼に「奥さんと一緒に食べて。」と言って、芋けんぴを差し上げたところ、「実は、うちの奥さんは。」と言われたので、一瞬、彼の奥さんは芋けんぴが嫌いなのだと思いました。しかし、彼の言葉の続きは「芋けんぴが好きなんです。」でしたから、ホッとしました。私の経験ですと、芋けんぴが好きな人に悪い人はいません。芋けんぴの難点は、一旦封を切ると湿気が気になって、つい食べ過ぎてしまうことです。

ところで、答案を添削していて気になったことがあります。まず、「甲が乙に殴りかかった行為について(傷害。刑法204条)」と書くと、実際に殴ったのかどうか分かりません。したがって、刑法204条の傷害罪が成立するとはいえないのです。さらに素手(拳)で殴ったのか、凶器を使って殴ったのかも重要ですが、それも分かりません。非常に曖昧な書き方をしていると思います。また、「甲が乙にナイフで切りかかった行為について」ですと、乙はナイフを避けたかもしれません。したがって、「殴り付けて怪我をさせた」、「ナイフで切り付けて怪我をさせた」と書いて頂きたいものです。

別の場面では、「甲が乙を足蹴にした行為について(傷害。刑法204条)」となっているのを見て、思い出したことがあります。昔、起訴状の公訴事実に「足蹴にした」と記載して部長の決裁を受けたところ、「オグちゃん、『足蹴にする』というのは、一般的には冷たくあしらう、邪険にするという意味で使われないか。」と質問されました。なるほどなあと思いました。さらに、私への質問は、「これは素足で蹴ったのか。」と続き、結局、起訴状の公訴事実は「サンダル履きのまま足蹴りする」等の暴行を加えとなったのです。

たしかに被害者が頭部を蹴られて亡くなっていたら、場合によっては傷害致死ではなく、殺人で捜査をしなければならないかもしれません。その際、被疑者が安全靴(重量があって、底が分厚いもの)を履いていて、被害者の頭部を蹴った場合(これも文字通り蹴るのか、踏みつけるのかは異なるはずです。)、殺人の未必の故意を認定すべきでしょう。捜査を担当する者としては、被疑者が何を履いていたか関心を持つ必要があります。

そこで、肝心の「足蹴にする」に関連し、広辞苑で確認すると、「足蹴(あしげ)」について、【足で蹴ること。転じて、他人にひどい仕打ちをすること。】と説明されていました。私は素直な性格ですから、上記の決裁を受けて以降は、足蹴にするではなく、足蹴りするという表現を使うようになりました。

最後に、今回の話のオチですが、若手の人(その1)は、いかなる意味においても、奥さんを足蹴にするような人ではありません。




先日の裁判員制度研究会での弁護士の態度を見て、懲りずに若手の人を対象にした刑事弁護の勉強会(第2回)を開催することにし、日程調整に入りました
関連記事

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://ogmomomanami.blog.fc2.com/tb.php/2990-57b6244a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

Appendix

アクセスカウンター

フリーエリア

Extra

カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

最新記事

カテゴリ

検索フォーム

QRコード

QR

天気予報


-天気予報コム- -FC2-