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講義(第2回)の概要について

平成27年4月30日、私が刑事弁護実務の非常勤講師として講義をする第2回目が終わりました。自転車で法科大学院を往復しましたが、天候に恵まれ、かなり気温が上がったようです。

取調べの実情については、オフレコということで、私が取調べを担当した案件をいくつか紹介しました。その中で、鬼平犯科帳を引き合いに出したのですが、鬼平犯科帳の名前しか知らない受講生がいました。そうなると、例えとして、石を抱かせるとか、水責めにするといっても、今一つ盛り上がらないわけですね。

不当な取調べに対する防御としては、黙秘権の行使、内容証明郵便による抗議、取調べの録音録画の申し入れ、勾留理由開示請求のほか、裁判官に被疑者の勾留場所の変更を求める上申書について説明し、これに関連して、①職権発動、②勾留中求令状という言葉を憶えておくよう指示しました。そういえば、大阪の方で、黙秘権を行使したら、留置施設内を捜索されて手紙を差し押さえられたという記事が報道されていました。なお、一人の受講生には、私から質問されても今日だけは黙秘権を行使してよい旨指示しましたが、途中で私の方が面倒になって、普通に答えてくれるようお願いしました。

弁護人が証拠とすることに同意しなかった参考人の供述録取書の証拠能力、被告人の自白調書の証拠能力について検討した上、「公判で忙しいので、検察官には被害者と被疑者の両方を取り調べる時間がありません。そこで、検察事務官に被害者か被疑者のどちらかを取り調べてもらおうと思いますが、どちらにしますか。」と質問したのですが、意外に正解が少なかったです。なお、検察事務官によっては、拒否するかもしれません。

319条1項の解釈論について検討する時間がなく、任意性の争い方、異議の出し方を説明し、これを別の場面で応用できるか確認しておきました。要するに、この場合の異議は法令違反を理由にしなければいけないということです。昔、法定合議事件の法廷で、異議の理由をきちんと言えず、一番近くにいた右陪席裁判官が小声で「違法、違法。」と言って下さったのに、チンプンカンプンで、異議を却下された経験があります。普通は、異議を棄却されるのです。

課題の方は概ね出来ているように思いました。前に出て、ホワイトボードに住居侵入・窃盗の罪数処理を書くよう指示したところ、牽連犯と分かっていても、「通常、手段と結果の関係にあるので」と書いていませんでした。私の場合、いきなり難しいことを質問せず、必ず、前振りがあったり、前回の復習の形で質問しているつもりですが、今一つでした。同じ受講生に、次回以降の講義でもう一度同じ質問をする予定にしています。また、暴力行為等処罰に関する法律が制定された趣旨も質問しましたが、何人目かで正解にたどりつきました。まだまだです。

論証パターンについては、違法収集証拠の証拠能力を示しました。実際に手を動かして書いてみないと、なかなか書けないものです。

最後に、履修登録をした9名全員が定刻の5分前には参集してくれていたので、この点は大いに評価しないといけません。プラス思考でいきましょう。
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