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見極めること

平成27年2月16日、同期と一緒に刑事裁判を傍聴してきました。同期が、私に「薄いね。」と呟きました。

弁護人の弁護活動が、事案に見合っていなかったのですね。弁護人の見極めができていないということです。もちろん、弁護人によっていろんな考え方があっても構いません。むしろ当然のことでしょう。ただ、弁護士を含めた法曹は、次のことを肝に銘じておく必要があると思います。

「一般の人にとっては、法曹と話をすることは滅多にないと思います。裁判所に呼ばれるということは、民事裁判の紛争に巻き込まれるとか、刑事裁判の被告人、被害者になるといった、本来であれば勘弁して頂きたい事態、一生に一回あるかないかの事態のはずです。ところが、法曹にとっては、あくまでもたくさんやっている事件のうちの1件で、流れ作業で「一丁上がり」となるものかもしれません。法曹は、事案を見極めて(一人一人の顔を思い浮かべて)、与えられた職務を全うする必要があります。」

今回の事件は刑の執行が猶予されると思います。しかし、事案の内容からすると、その事案に見合った弁護活動というものがあるはずなのです。


昔の話ですが、交通死亡事故の刑事控訴審の弁護人を担当したことがあります。

一審の段階で、自動車の保険会社と遺族との間で示談が成立していましたし、遺族が被告人には寛大な処罰を望んでました。そこで、国選弁護人が、「一丁上がり」と思ったのか、情状証人を申請することなく、初回結審させたところ、第2回公判で判決が言い渡され、何と実刑(しかも、検察官の求刑の半分)だったというのです。私の情報網によると、裁判官は、被害者が死亡している事案で、情状証人になるべき方がいたにもかかわらず、情状証人を申請しなかった弁護人の弁護活動を不愉快に思い、実刑にしたとのことでした。私は、その裁判官のことが好きになりました。
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コメント

[C2137] 素晴らしいです

こんにちは、私は先生のような弁護士さんにお願いしたいと思いますよ。
謎のベールに包まれていらっしゃることが残念です。
  • 2015-02-19 11:31
  • まぁる
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[C2138] いやいや。

謎の部分があるから、良いのかもしれません。

検察官で、捜査を担当していた当時のことですが、検察官室入口にあるネームプレートをひっくり返して名前が分からないようにし、自称「謎の検察官」と言っていました。これには立会事務官があきれていました。しかも、当時は携帯電話が今日ほど普及しておらず、立会事務官から、「どうして携帯電話を買ったのですか。」と言われ、返答に窮しました。しかし、私が庁舎内を徘徊し、行方が分からなくなるため、立会事務官から私の携帯電話によく連絡がありましたね。
  • 2015-02-19 14:33
  • オグちゃん
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[C2139] 謎の検察官

こんにちは、御返事有り難うございます。
「謎の検察官」はいいですね。
先生らしい発想だと思いますが、その理由は私には解りません。
携帯電話もそんな前から、持たれていたのですね。今では、私も病院の中では専用のピッチを持たされていますが、先生は時代の先端を行かれていたのだと思います。
事務官の方、助かったでしょうね。

  • 2015-02-19 15:28
  • まぁる
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平成25年5月、アメーバ・ブログから引っ越してきました。役に立つことも、役に立たないこともマイペースで書いています。日記のような感じでしょうか。

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