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保釈2

平成27年1月29日の出来事の続きです。事務によると、午後1時になっても起訴の手続が完了していないとのことでした。したがって、保釈の請求はできませんでした。

しかし、午後2時30分になったのに、事務が起訴の手続が完了したか再度確認していなかったのです。与えられた仕事がいくつもあって大変であるのは理解していますが、処理すべき仕事に順番を付け、臨機応変に対処する必要があります。例えば、2、3日後に爆発する爆弾があっても、その日に爆発する爆弾が別にあると後で分かれば、その日に爆発する爆弾から処理しないと話になりません。事務によれば、再度確認すると、どうも起訴の手続が完了しているようでした。

午後4時を回って、裁判所から、保釈するかどうかの判断にはまだ時間がかかるが、保釈が許可された場合、保釈保証金を納付できるのか確認され、できますと答えたことで今日中に判断されると決まりました。したがって、裁判所の会計課の職員は、保釈が許可された場合に保釈保証金を受領する手続をしなければなりませんから、居残りすることも決まったわけです。また、仮に保釈請求が却下されても時間が遅いので、私が準抗告を申し立てるのは翌日以降ということも決まりました。

午後5時30分頃、裁判所から、判断がなされるには午後6時を過ぎるとの連絡がありました。そのため、外で時間を潰している関係者に電話し、事務所に来て一緒に裁判所からの連絡を待つように伝えました。そして、私は夕食後に服用する薬があるため、「夕食」と言える時間帯に口にするつもりで袋に入ったロールパン6個を持参していましたが、その関係者が朝食以外は何も口にしていないと言われたことから、関係者にロールパン2個をお裾分けしたのです。しかし、関係者は保釈されるかどうかが気になって、ロールパンに手を付けることはありませんでした。重苦しい、何とも異様な雰囲気になっていました。


午後7時頃になって、裁判所から保釈が許可されたとの連絡があり、関係者にその旨を説明すると、それまでの雰囲気が一変し、私自身が裁判所に行きました。夜間受付を通って、刑事書記官室に入り、受付の人が対応してくれるかと思っていたら、遠くに座っていた方が私の姿を認めて、「アッ、先生。」と言って、対応してくれました。その方は、昔からの知り合いでした。つまり、私は、かつて国選で弁護を担当している被疑者(起訴されて被告人)のために、勾留延長決定に対する準抗告、保釈請求却下決定に対する準抗告(第一回公判期日後は抗告)を繰り返したことがありますが、その度に支部から地裁本庁、あるいは高裁支部に記録を運んで下さった方でした。その方から「先生、体調の方はいかがですか。」と聞かれたので、つい「近々、裁判員裁判の弁護にも復帰するつもりです。」と答えると、びっくりされていました。悪い冗談でした。その後、会計課に行って、保釈保証金の納付書を書きましたが、慣れないことはするものではありません。書き方を間違って、訂正印を押してきました。緊張して、事務所の住所を失念し、名刺で確認して記入しました。さすがに大金を扱う会計課には、複数の職員が待機されており、書類の確認が徹底していました。

何とか保釈が許可された後に弁護人がすべきことを終え、仕事場に駆け足で戻ったら、関係者が外で私を待ってくれていました。一緒に部屋に入ると、あのロールパン2個が消えていました。警察に電話をして保釈のことを伝え、関係者には留置施設に行ってもらい、念のため、私は奥の手を使って、検察官が保釈許可決定に対する準抗告をしないことを確認してから、若手の人と仕事場を後にしました。検察庁の前を通りましたが、電気が点いていました。検察庁の職員は、被告人が釈放されたことを確認できるまで帰ることができません。なぜなら、保釈によって釈放すべき被告人について、勾留を続ける不当勾留だけは避ける必要があるからです。

以上のとおり、保釈の手続一つにしても、多くの人が関わっています。


振り返ってみると、今回は保釈が許可されて当然のケースでした。ただ、国選弁護だからといって手抜きをするつもりはありませんでした。裁判官、裁判所書記官、検察官、検察事務官、そして、司法修習生から見られても恥ずかしくないよう、心を込めて書類を起案しました。「オグちゃんは健在ですよ。」とアピールしたかったのです。

法科大学院の先生から、転勤されるU先生の歓送会に出席しませんかと誘って頂きました。私は人見知りしますし、酒を飲むときはかなり飲み、これまでは体調に異変が生じたら、楽しい宴が台無しになると思い、極々内輪での飲み会だけに顔を出すようにしていました。しかし、今回は出席させて頂くことにしました。これによって、U先生が転勤される前に、もう一度お会いできることになりました。

そのU先生ですが、差し上げた「餃子の王将」のぎょうざ倶楽部カードを早速使って下さっているようです。なお、U先生の歓送会が「餃子の王将」で行われることはないと思いますが、久しぶりにカメラ小僧となって記念に写真を撮りたいので、個室があって、私が動き回ることができる飲み屋さんがいいなあと期待しています。
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コメント

[C2119]

おはようございます。

「オグちゃんは健在ですよ」との言葉がとても嬉しく思います。

少しずつでいいから,健在ぶりを発揮していってください。 
無理しすぎはダメですよ。
  • 2015-01-31 09:34
  • S.O
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[C2120]

昨日、弁護士会で「オグちゃんは健在でいていただかないと」と何人かの先生が話されていました。
まだまだお世話になることがあると思いますので、よろしくお願いします。
  • 2015-01-31 12:53
  • 若手その2
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  • 編集

[C2121] ニヤッ

思わず、にやけてしまうコメントを連続して頂きましたね。
  • 2015-01-31 13:53
  • オグちゃん
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Author:オグちゃん
平成25年5月、アメーバ・ブログから引っ越してきました。役に立つことも、役に立たないこともマイペースで書いています。日記のような感じでしょうか。

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