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共同暴行について(1)

昨日、つまり、平成26年9月26日の午後、打ち合わせを終えてメールをチェックしたところ、若手の人から私が投稿した共同暴行の記事は間違っていないのかとの問い合わせがありました。

結論は正しかったです。しかし、若手の人は、法廷で間違ったことを言うと、恥をかくのですから、不安になる気持ちは分かります。私も急に自信がなくなり、仕事場に残っていた同期に断って、書棚に並んでいる本を借りて検討したものの、記述が見当たりませんでした。ただ、同期が受験生のときに使っていた基本書を見ると、丁寧に線を引いたり、ラインマーカーを塗り、さらに書き込みをしているのが分かり、几帳面な性格を垣間見ることができたので幸いでした。結局、何度かご紹介した「研修」誌の目次を検索し、帰宅してバックナンバーを確認して正解に辿りつきました。若手の人に安心してくれるようメールをすると、間なしに携帯電話に連絡があり恐縮していました。

問題の条文は暴力行為等処罰に関する法律1条で、該当する部分を抜粋すると「数人共同して刑法208条の罪を犯したる者は3年以下の懲役又は30万円以下の罰金に処す」となっています。そして、この条文は刑法の特別法にあたり、2人以上の者が共謀した上、その全員で被害者に暴行の実行行為に及んだ場合、刑法の暴行罪の共同正犯として処罰するのは軽すぎるという発想に基づいています。なお、刑法208条の暴行罪の法定刑は「2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処する。」となっています。したがって、暴行の実行行為に及んだ者が1人だけであれば、何人で共謀しようと共同暴行にはあたりません。

では、3人で共謀した上、そのうちの2人が暴行の実行行為に及んだ場合、暴行の実行行為に及ばなかった1人がどのような罪責を負うか。この点について、判例は「自らは何らの実行行為をも分担しなかった者に対しては、刑法60条の適用により、共同して犯行をした数人の行為につき共同正犯の責任を負わせることが相当である。」としています。つまり、暴力行為等処罰に関する法律の1条にある共同暴行について、共謀共同正犯が成立することを排斥していないのです。ただ、その場合は刑法60条も適用する必要があります。(続)


「ドカベン」の愛称で人気があった元プロ野球選手の香川伸行さんが亡くなったことを知りました。心筋梗塞で亡くなられたようです。香川さんと同じ歳の私は、自分は生かしてもらえたのだと思いました。
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平成25年5月、アメーバ・ブログから引っ越してきました。役に立つことも、役に立たないこともマイペースで書いています。日記のような感じでしょうか。

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