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パソコン遠隔操作事件(続)

パソコン遠隔操作による事件の公判で、これまで犯行を否認していた被告人が自己の犯行であったと認めました。

いろいろな考え方があって構わないのですが、被告人が犯行を認めた経過に照らすと、私が弁護人をしていたら、この公判の後、つまり、裁判所に対し、被告人が罪を認めたことが確認できた後、弁護人を辞任していたと思います。それが弁護人としての一つのけじめの付け方ではないでしょうか。

少なくとも冤罪と主張し徹底抗戦していたのですから、舌の根が乾かないうちに、被告人の責任能力に問題があるとの主張はしません。

昔は、駄目で元々と思って、やたらに争う弁護人がいました。例えば、殺人事件の場合、①被告人は犯人ではない、②仮に犯人であっても、殺意はなかった、③犯行時、被告人は心神喪失、少なくとも心神耗弱の状態であったという具合です。

今回の被告人については、念のため、精神鑑定をするような気がします。いずれにしても、真犯人と名乗るメールを送った行為について立件して、再逮捕・再勾留し、一連の事件も取調べ、全体像がはっきりすることが必要であり(公判で被告人質問をしていたら、時間がかかります。)、その上で、起訴前に検察官から裁判官に鑑定留置の請求がなされるかもしれません。鑑定の結果、被告人の責任能力に問題がないとなれば、当然、検察官は起訴しますし、公判で弁護人が鑑定書を不同意にすると、鑑定人の証人尋問が実施されますが、さらに、弁護人が鑑定の請求をしても、裁判所が請求を却下したら終わりです。異議を申し立てても、棄却されます。


ニュース記事を検索していたら、被告人はこれまでにいわゆるハイジャック防止法違反の罪で起訴されているとなっていました。脅迫や威力業務妨害は懲役刑が定められているものの、比較的軽いですから、あらゆる法律を駆使して被告人の刑事責任を問わなければいけません。
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コメント

[C2004]

私も,先生の考えに賛成です。

昨日まで,冤罪だと言って徹底抗戦していたのに,もう今日は,責任能力に問題があると新たな主張をするのは,いかがなものかと思います。

被告が一応(本音かどうかは彼の場合分かりませんが)謝罪して罪を受け入れようとしているのに,弁護人が,責任能力に問題があるなどと言って,また責任を逃れれるようなことを主張して,それでは,せっかく罪を受け入れようとしている被告人に,まだ別な逃げ道があるぞと唆しているように,
私には思えてしまいます。

先生だったら,今日の公判で被告人が罪を認めたことが確認できたら,辞任するというところは,さすが先生だなと思いました。

先生は,昨日のブログで,将来がないようなことを書かれていましたが,そんなことはありません。

今日のこの先生の記事を読んで,さすが先生だなと改めて思ってます。
その先生の心意気を前に前にと出して,病気をされる前の熱い先生に戻って欲しいと思ってます。

[C2007] 共感

先日、後輩と話していたら、事件を処理するにあたって、弁護士が事件(依頼者の言い分)に共感できるかどうかが重要ではないかと言っていました。
  • 2014-05-25 13:38
  • オグちゃん
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平成25年5月、アメーバ・ブログから引っ越してきました。役に立つことも、役に立たないこともマイペースで書いています。日記のような感じでしょうか。

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