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保釈請求書の起案について(3)

保釈請求書を起案する段階では、起訴された直後であれば、検察官から証拠の開示を受けてこれを閲覧できていないことから、被告人の前科の内容を「正確に」把握できていません。そのため、保釈請求する場合、刑事訴訟法89条3号の常習性について触れないことが多いと思われます。ただ、被告人から聴取した前科の内容や起訴された公訴事実を検討すれば、89条3号が登場してもおかしくないと心の準備をしておく必要があります。そして、同号に該当するとして保釈請求を却下された場合、これに不服があるとして準抗告しても、原裁判は覆りません。


この点、原裁判が89条4号の「罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な理由があるとき」に該当するとして保釈請求を却下しましたが、事案の性質からそれは考えられないので、準抗告の申立を行い、嫌味で、準抗告審で原裁判を維持するのであれば、上記の「相当な理由」の内容を明らかにして頂きたいと書いておきました。

予想したとおり、準抗告が棄却されましたが、その結論を出すのに要した時間が早かったので、おかしいなあと思っていたら、89条3号を理由に棄却しており、原裁判を担当した裁判官が、89条4号に該当するとした点については何も答えていませんでした。89条3号に該当するので、その余の点は判断するまでもないそうです。たしかに法的にはそうですが、「89条4号を理由にした原裁判は誤りであるが、保釈請求を却下した結論自体に誤りはない。」と書いてほしかったですね。


3人の裁判官が準抗告審を構成し、知恵を絞ったとしても、上記の「相当な理由」を考えつくはずがないのです。原裁判を担当した裁判官が経験不足であることがはっきりしました。なお、検察官が、保釈の求意見において、89条3号、4号に該当することを理由に保釈請求を却下するよう記載した場合、裁判官が、あえて89条3号を落とすとは考えにくいですが、どうなのでしょうか。



書面を起案する際、久しぶりに熱くなりました。図々しく、もう少しこの仕事をやれるかなと思いながらも、血圧が相当上がったのではないかと心配しています。

次女を空手の練習に連れて行きました。結構な雪が舞っていて、寒かったです。動きたくない気分になったため、近くの市立図書館で時間を潰し、次女が空手の練習から帰る際、嫁さんの車に拾ってもらいました。

shadowさんから、刑事訴訟法89条3号該当を論破する理屈を教示して頂いたので試してみます。
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平成25年5月、アメーバ・ブログから引っ越してきました。役に立つことも、役に立たないこともマイペースで書いています。日記のような感じでしょうか。

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