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検察庁の庁舎内の接見室の整備について

先日、検察庁支部の庁舎内で、弁護人と接見中の被疑者が逃亡しました。報道によると、支部の庁舎内には、弁護人との接見のために作られた接見室がなく、取調べに使用する部屋を使っていました。しかし、今回の事態を受けて、当局は接見室の整備に動くようです。接見室の整備には膨大な予算措置が必要となりますから、不祥事でも起きないとなかなか難しいところがあります。


今回の事案の流れを確認します。被疑者は、事件を起こし、警察官である司法警察職員に逮捕され、その後、検察官に身柄と書類等を送致されました。身柄等を受け取った検察官は、被疑者から弁解を録取してから、この場合は裁判官に勾留を請求する手続をしたはずです。

ところが、今回は検察官が弁解録取の手続をする前に、弁護人(弁護人になろうとする者を含む。)が被疑者と接見し、被疑者が逃亡したため、発見された被疑者は検察庁の支部に連行され、検察官から弁解を録取され、さらに、裁判官に勾留請求されて、裁判官の勾留質問手続を経て、県警本部の留置施設に勾留されました。

被疑者は、当番弁護士の出動を要請し、当番弁護士は事案が重大であったことから、検察官の弁解録取前に、事実関係を確認したり、権利の内容を説明する必要があったと思われます。ただ、被疑者の身柄拘束については、厳格な時間制限があり(刑事訴訟法203条以下)、被疑者が逃走したため、この時間制限を超過しました。そこで、検察官は、手続の遅延がやむを得ないものであることを疎明して、裁判官に勾留請求し、担当の裁判官は手続の遅延がやむを得ない事由に基づく正当なものであると認めて勾留状を発付したのです(206条)。
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コメント

[C1961]

こんにちは。

逃走した被疑者の身柄確保についてですが,

おそらくですが,逃走した被疑者に対して,検察官の方で裁判所に新しい逮捕状の請求をして,その発布を得て,警察に逮捕状の執行を嘱託して,発見した警察官が緊急執行したものと思います。

(当初の逮捕状は,既に逮捕が執行されているし,送致後の検察官の持ち時間の24時間をあまりに経過しているので,当初の逮捕状の効力による再度の身柄の拘束は難しいのではないかと考えるからです。)

そのため,引致場所が検察庁(川崎支部)になっていて,検察庁で引致を受け
て,勾留請求したのではないかと思ってます。

新聞やネットのニュース記事からの検討ですので,違うかもしれませんが・・・

  • 2014-01-11 15:02
  • S.O
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  • 編集

[C1962] なるほどー。

勉強になりました。警察官が当初被疑者を逮捕した事実で、検察官が新たな逮捕状を請求するということですか。なるほどー。これは口述試験で受験生に質問したいですね。
  • 2014-01-11 15:11
  • オグちゃん
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