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パターンとスタイル

今までの経験ですと、自分がその問題に当たった最初ということはあり、先人が同じ問題にぶち当たって苦労されたのを利用させてもらうことが多いです。検察庁の場合ですと、先輩や上司がいますし、全国の地検に対し、必要なデータの情報を送れば、すぐに回答がFAXされてきます。


ところで、検察官が論告で指摘する事項は事件の客観面から主観面の順に流れます。つまり、犯行態様の悪質性、残忍性、犯行の結果の重大性を指摘するのが先です。同種事案の発生を予防するため(一般予防の見地)と最初に指摘するバカはいません。最後に被告人の前科や反省状況、つまり、被告人に有利な事情も考慮し、求刑を述べることになります。


では、弁護人の弁論はどうあるべきか。私は、被告人がどうして刑事裁判の法廷に立たされているのかを度外視して、弁論を始めても共感を得られないと思っています。それは、被告人が刑罰法規に触れることをしたため、検察官が起訴したからです。したがって、いきなり被告人は善人ですと言うような弁論をする弁護人の言葉は信用できません。また、将来のことで予測不能な再犯の可能性について、軽々しく触れるべきではないと思います。

少なくとも被告人がしたことが悪いことであると認めつつ、その後、量をとって、そうは言っても、いろいろな事情があるので今回は刑の執行を猶予してもらいたいですという論理展開が説得力があると思います。これが私の弁論のスタイルです。先日の法廷では、いきなり「被告人は反省しています。」と述べ、次は「社会的制裁を受けています」ときました(裁判員裁判の弁論でも、同じように、いきなり「被告人は反省しています。」と言うのかと思うと嫌になります。)。聞いていて違和感がありましたし、マニュアルにしたがって、完全にパターン化しています。


要は、自然なパターンで自分のスタイルを確立することです。
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平成25年5月、アメーバ・ブログから引っ越してきました。役に立つことも、役に立たないこともマイペースで書いています。日記のような感じでしょうか。

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