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死刑判決が確定したことについて

岡山地方裁判所で強盗殺人等の罪を問われ、裁判員裁判で審理され、死刑判決を受けた被告人が、控訴を取り下げた結果、死刑判決が確定しました。


私の個人的見解ですが、この被告人が犯したとされる罪の内容は、自分の命をもって償うに値する卑劣で、残忍極まりないものと考えています。したがって、たとえ被害者が1人であって、被告人に前科がない場合でも、死刑があるとしたこの判決の意味は大きいのです。私はこれまでの裁判の傾向、つまり、過去に殺人を犯して刑務所に服役し、再び殺人を犯した場合(被害者は1名)や、命を奪われた者(殺人だけを想定しません。)が2名以上の場合でなければ死刑はないという考えには日頃から疑問を感じていました。



そして、今回は判決言い渡し直後、弁護人によって控訴され、審理は高裁に移っていましたが、一審の公判前整理手続の経過からすれば、被告人が控訴を取り下げるのが当然ではなかったかと思われます。



当初の捜査は、殺人、死体遺棄、死体損壊等を起訴して一旦終了しましたが、被告人は警察の留置施設から拘置所に身柄を移された後、検察官に強盗や強姦の事実を明らかにしました。身柄拘束直後に供述した動機が今一つ理解できなかったものの、これまでの傾向からすると、当初の起訴事実では無期懲役であろうと思っていました。


しかし、上記のとおり、被告人が検察官に真実を告白して、訴因変更の手続がなされ、強盗殺人等になったことで、検察官が死刑を求刑することは確実で、裁判所がどう判断するかが問題でした。仮に、被害者を強姦したのではないかと思われる客観的証拠があれば、捜査を担当する者は、被告人(捜査の対象ですから、厳密に言えば、被疑者になります。)に対し、その点を厳しく追及するはずであり、その結果は、何らかの形で公判前整理手続において議論されることになると思われますが、その形跡がありませんでした。したがって、被告人が、黙っていたら無期懲役だった可能性が高いということになります。もっとも、無期懲役になった場合、仮釈放が認められるには30年以上を要するという現実の運用は、被告人に耐えられないことであったかもしれません。


そこで、被告人が、あえて真実を話して罪を重くし、死刑になることを望んだとすれば、一審の死刑判決を受け容れ、控訴を取り下げたとしても何ら不思議ではなく、むしろ当然のことではなかったかと思われるのです。

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平成25年5月、アメーバ・ブログから引っ越してきました。役に立つことも、役に立たないこともマイペースで書いています。日記のような感じでしょうか。

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