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刑法の答案のパターンについて

以前にも少しだけ記事にした「甲、乙及び丙の各罪責について論じなさい。」というパターンの問題が出題されたとします。



まず、実行(共同)正犯である者(仮に、今回は乙とします。)から罪責を検討します。問題文が、甲、乙及び丙となっているからといって、その順番で議論してはいけません。通常、基本的な論点である共謀共同正犯が絡んでいるはずですから、甲がそれに該当し、その罪責を問われるとすれば、実行(共同)正犯である乙の罪責を検討するのが先決なのです。


そして、共謀共同正犯の論点くらいは、まともな論述と事実認定をして欲しいものです。この点、法科大学院の講義で、答案の書き方を教えることは認められていないようですが、例えば、共謀共同正犯について講義をする際、最低限のことは教えておかないと、法科大学院の存在意義はなく、予備校に行って予備試験を合格する道を選ぶ者が増加するはずです。



さらに、各自の罪責を論じるにあたっては、1個ずつ論点を潰してくれないと、採点者は理解に苦しみ、答案を読む意欲を減退させます。その意味で、「1 乙の罪責について」という項目立てがされていない答案は、そうしている答案に比べ劣っています。受験生の中で少数派ですから、危ない(不合格)です。理屈ではなく、そういうもの(鉄則)ですから、受験生はまずは書き方を憶えましょう。




それから、どの論点も同じ力の入れようで処理している答案があります。どの論点についてどの程度議論を展開するかは、出題者の意図を察して決めるべきであり、それは必然的に問題文の量として表れてくると思います。そして、争いがない部分(どう考えても殺人罪が成立する場合など。)はあっさり論述して構いません。大事なことは、答案のバランスを考えて書くということです。


時間切れで、丙の罪責について論じていない答案がありますが、その部分は当然零点ですし、確実に点数を稼ぐことができる罪数について手を抜いている答案もあります(条文は正確に引用しましょう。例えば、「併合罪」と言っても、刑法45条前段と後段があり、その区別が書かれていない答案ばかりでウンザリします。)。




【以前の記事】

http://ameblo.jp/ogmomo/theme20-10041498423.html#main

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コメント

[C1582] 1. 追伸

ブログに記載したパターン(私の言葉では「鉄則」です。)と異なる構成のレジュメを目にしました。

この場合、レジュメ、つまり、解説書を起案する人間は、どうしてパターンと異なる構成が妥当なのか一言挨拶しておく必要があると思います。そうしないと、受験生は悩むだけです。この答練は「頭の体操」(論点を拾う程度)と思ってくれた方がいいです。

司法試験は、ワンパターンで通用します。できる限り悩みの要素は排除して、試験に臨むべきです。
  • 2013-03-04 16:27
  • オグちゃん
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平成25年5月、アメーバ・ブログから引っ越してきました。役に立つことも、役に立たないこともマイペースで書いています。日記のような感じでしょうか。

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