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責任能力の判断は難しい。

最近、刑事裁判で被告人の責任能力を争うことについて虚しさを感じています。


やはり責任能力に関する判断は難しいです。裁判員が理解できなくても無理はなく、裁判官、検察官、弁護人の中にも経験を積んでいなければ、理解できていない人がいるはずです。




裁判員裁判で被告人の責任能力を争う場合、以前ですと、医師が作成した鑑定書の内容が難しいため、これを要約したものを取り調べることがありましたが、結局は、ページ数が減っただけで、裁判員には何を言っているか分からないという事実に変化はなかったようです。



その結果、検察官が鑑定書を証拠調べ請求しても、裁判所はこれを採用しないという前提で、鑑定人に分かりやすいように法廷で証人として証言してもらうことになりました。もっとも、鑑定人の証言内容を聞いて、もう一度精神鑑定をする必要があるという結論になるかというと、そんなことをしていたら、裁判員裁判は当初の予定通り終了しないことになります。したがって、検察官が、被告人の責任能力に問題がないとした事案の場合、私が見ている限り、裁判官は証人や被告人に対し、その責任能力に問題がないという結論を導くための質問をに終始していると感じました。特に公判前整理手続の中で、裁判所が弁護人の(精神)鑑定請求を却下していた場合にはそれが顕著で、裁判員裁判において、裁判官が行う質問は責任能力に問題がないことに向けて、執拗かつ見事なものでした(一言で表現すれば、えげつないです。)。




その意味では、検察官が、被告人は心神耗弱であった(不完全ながらも責任能力はあった。)として起訴した事案で、弁護人が、そうではなく、心神喪失であったと争う場合が最もやりがいがあるように思います。



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平成25年5月、アメーバ・ブログから引っ越してきました。役に立つことも、役に立たないこともマイペースで書いています。日記のような感じでしょうか。

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