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最近の出来事について

ここ数日早く目が覚め、特にすることがないので、外が明るくなるのを待ってウォーキングをしています。昨日は1時間半も歩いていました。

それから、パソコンのOSをXPから変更し、これに伴って、長年使ってきた一太郎をバージョン10から2006に変更したため、使い勝手が今一つ分からず、難儀しています。そんな中、平成26年9月19日、つまり、本日、弁論要旨を起案し、同期に添削してもらいました。

他人の文章を読み上げるのは意外に難しく、事前に目を通しておかないと恐いものがあります。しかも、読み上げる同期のことを考えて、書面を口語調で起案したものの、そんな言い方はしないよなと思う表現が入っていましたので、見事に手が入りました。ただ、被告人が反省していることをどこで指摘するかについては、意見の相違があったものの、私は譲る気持ちになれませんでした。

刑事事件を処理するにあたって常に心掛けなければならないのは、自白を除いて考えるということです。自白を除いて、被疑者、被告人が犯人と言えるかが問題になります。そして、事実認定にしても、量刑にしても、自白を除いて考える必要があるのです。したがって、情状で、最初に被告人が自白し、反省している点を挙げたら、センスがないと判断せざるを得ません。

判決書を読んでも、犯行の態様、犯行の結果といった客観的な側面から議論し、その上で、動機(なお、被告人が黙秘したら、動機は分かりません。)に同情の余地があるかどうか吟味していることが分かります。次に被害弁償や示談の成否、情状証人の証言内容等を指摘し、最後に反省しているかどうかを付け足す感じです。したがって、再犯の可能性といった不確定な要素を強調するのは慎重になるべきで、再犯の可能性がないと断言する弁護人の言葉ほど虚しく聞こえるものはないと思います。なお、被告人は刑罰法規に反する醜悪な行為をしたからこそ裁判になっているのですから、道徳的に問題があったにすぎないのではありません。それにもかかわらず、まるで善人のように弁論するやり方は嫌いです。弁護人から見ても、悪いことは悪いのです。弁護人としても、そのことを認めた上で、被告人の良いところを指摘する方が説得力があると思っています。ここは、弁護人によって考えが異なるところでしょう。最近、同期が気を遣ってくれて、意識して私と話す時間を作ってくれているようです。有難いことです。


帰宅して長男の帰りを待っていましたら、ズボンからシャツを出していました。情けないです。長男に「散髪に行くぞ。」と言ったら、素直に付いてきました。ここで逆らう気配を示したら、私も覚悟を決めなければと思いましたが、ホッとしました。3枚のスポーツ刈りにしましたので、少しは精悍な顔になったと思っています。空手にも気合いを入れて取り組み、私が生きている間に黒帯を締めている長男を見たいものです。


黒川博行さんの「破門」を読んで、完全にはまったようです。現在は「螻蛄(けら)」を読んでいます。

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