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控訴趣意書の起案について(1)

控訴すると、裁判所から控訴趣意書の提出期限が決められて通知されます。


この提出期限を徒過しますと、控訴を棄却されますので、絶対に提出期限を守る必要があります(なお、弁護人でも同様であり、控訴趣意書の提出期限を徒過したら、懲戒処分を受けます。)。検察庁の場合は、得意の決裁がありますので、その提出期限から逆算して、末端の検察官が控訴趣意書を起案して、直属の上司に提出しなければならない日が決められます。


まず、やるべきことは似たような事案の控訴趣意書を集めることです。見たことがありませんので、当然のことですが、書いたこともありません。先輩の真似をするのが一番です。刑事事件の場合、原審が簡裁、地裁にかかわらず、控訴審は高裁で審理しますので、その高裁管内の先例までを射程距離にして、検索するいくつかの条件を設定すると、大体数件の控訴趣意書が手許に上がってきます。


これを読んでみて、どういうことを書けばいいのか、どんな書き方をすればいいのかを検討します。たしかにすごいです。控訴趣意書を読めば、すべて分かります。高裁の裁判官は、事案の内容、今後の見通しが頭に浮かぶはずです。

プロ野球の日本シリーズ

プロ野球の日本シリーズが始まっているのですが、地上放送でやっていませんね。


クライマックスシリーズ3位から勝ち上がってきたロッテ、首位を死守して出場となった中日、派手さはないですが、放送してくれたら、そこそこ視聴率が取れるのではないかと思います。NHK衛星放送ではやっていましたが、NHKは「龍馬伝」の方が大事なのでしょうか。


裁判員裁判について(10) 初の死刑求刑

裁判員裁判で、検察官が初の死刑求刑をした事件の判決は、今日でしたね。もう判決は決まっているのでしょうね。


裁判員の質問に被告人がとぼけた答えをしたように聞いています。ただ、裁判長が、詳しくは分かりませんが、「今後、何をしたいか。」という趣旨の質問をしたのに対し、被告人はまともな答えをしていました。そういう質問をする裁判長の意図が見えるような気がします。


やっぱり難しいですが、死刑ではないような気がします。死刑であれば、弁護人が控訴するでしょう。無期懲役であれば、検察官は控訴するでしょうか。2人の生命が奪われた殺人の事案で、裁判員の皆さんは死刑を選択しなかったかという、一つの基準が出来たということで納得するのか、高裁の判断を仰ぐことまでするか、どちらになるのでしょうか。

裁判員裁判と検察官控訴について

これまでなら検察官控訴していたと思われるほど軽い判決がなされても、裁判員裁判の場合は控訴していません。


高裁自身が、一審の裁判員裁判の判断を尊重する旨三審制に反する趣旨の発言をしてはばからない現状では、余程のことがない限り、検察官は控訴しないというスタンスなのでしょう。あるいは、係属中の裁判員裁判で忙殺されていて、控訴審で原判決が破棄されると思えなければ、控訴して争う余裕がないのかもしれません。


昨日、東京地裁で、検察官の死刑求刑に対し、無期懲役が言い渡されました。予想していたので、判決結果について驚いてはいません。


遺族にとっては不満が残る判決であったでしょう。だからといって、判決が終わった法廷内で叫んでいいとはなりません。別の遺族は法廷外でコメントを出していました。そちらの方が訴えるものがあるのではないでしょうか。


私は、「耳かき店」というところが分かりません。マスコミの報道を見ていたら、耳かき店で働いていた当時の被害者の映像が繰り返し流されていて、違和感がありましたね。検察官は、変わり果てた遺体の写真と、ありし日の写真を対比して犯行の残虐性、被害者の無念さを訴えて、厳しい刑罰を求める手法を用いますが、耳かき店で働いていたときの被害者の写真を提出したのでしょうか。


今回は、検察官が死刑求刑をしたからこそ、裁判員は厳しい判断を求められました。「2人の被害者が出ている殺人事件で、裁判員がどういう判断を示すか見てみたかっただけです。」とは言えないでしょう。また、遺族の処罰感情も厳しいものがあります。さらに、犯行の動機の部分で、検察官の主張が排斥されました。検察官は控訴して、高裁の判断を仰ぎ、裁判員を含む裁判所の判断の是非を問うべきであると考えます。

人生で初めての手術(6)

入院生活が約1ヶ月に及び、その間いろいろなことがあったため、大作になってしまいました。知り合いからは「リアルである。」と言われたり、「こんなことがあったのですか。」と驚きと同情のコメントを頂きました。


この入院生活の総括は最後に行いたいと思っています。話を続けます。


ICUを出て個室に入ると、不愉快なことが2つありました。


まず、看護師が、いきなり「医療過誤すると、訴えられちゃいますね。」と、それまでの状況から冗談と笑ってすますことができないことを言ったのです。その後も点滴が続き、尿瓶に小便をしたら、看護師に来てもらって捨ててもらっていました。ところが、この問題の看護師だけは露骨に嫌な顔をしたため、来てもらうのがうっとうしくなって、点滴をした状態でトイレに小便を捨てに行ったら、段差があったことから、点滴の針が抜けてしまったのです。仕方なく看護師を呼ぶと、もっと露骨に嫌な顔をしてくれました。私は、「絶対、こいつは許さない。」と決めました。そうしたら、点滴の速度がおかしく、予定の時間で終わらなかったため、食事がとれないことがありました。そこで、私は、この看護師に「もう来なくていい。お宅から点滴を射ってもらう必要はない。」と言って、これまでの不満を全部ぶつけてやったら、来なくなりました。その代わり、婦長が飛んできました。


もう一つ不愉快だったのは、見舞客の挨拶の仕方から、隣の部屋に入院している患者が反社会的勢力の関係者だと分かりました。その患者は、携帯電話で話し放題で、しかも大声で話すため、ナースコールの機械部分の壁をぶち抜いている構造から、ガンガンその声が私がいる部屋に漏れ聞こえてきました。しかし、この病院の関係者は誰も注意しませんでしたね。私は耳栓をするようにしました。先生の回診のときも、嫌みで耳栓を外しませんでした。


毅然とした対応を取ることができない病院はダメです。退院するとき、投書してきました。


ところで、ICUから出ると、先生から「排便をしたら、医師か看護師に見せて下さい。」と言われました。当初は点滴だけでしたから、便が出る状態ではありませんでした。ただ、数日してから、おかゆが始まり、その後は、少しずつまともな食事になっていきました。


そして、これからが最後の地獄となるのでした。


福砂屋のカステラ

「福砂屋」のカステラを御存知でしょうか。


私の出身は福岡です。小学校からの知り合いで、中学校、高校の同級生が長崎の大学に行き、夏休みに遊びに行ったら、何と応援団に入っていました。たしか大学に行ったら、本来の志望校に行けなかった悔しさを忘れずに公認会計士を目指すと言っていたはずですが、勉強はしていませんでしたね。人は楽しいことがあれば、そちらに流れていきます。むしろ悔しさを忘れなかった私は、性格が曲がっているのかもしれません。


長崎といえばカステラですね。町を歩いていても、また、駅の売店でもカステラ屋さんが並んでいます。その中で、応援団に入っていた友人が薦めてくれたのが、福砂屋のカステラでした。


いろいろとご贔屓にされているカステラ屋があると思いますが、だまされた(別にだますつもりはございません。)と思って、福砂屋のカステラを食べてみて下さい。何がいいかと言いますと、下の紙をとって、下の方を食べたときのザラメが何とも言えず、美味しいのです。一度この味を知ると、ザラメがないと物足りなくなりました。


家の近所の百貨店には福砂屋が入っているんですよ。それだけで、この百貨店を評価しました。


なお、私は福砂屋と何の関係もございませんので、念のため。

証拠改ざん事件による異動

証拠改ざん事件が発覚し、その後、前特捜部の部長らも犯人隠避の罪で起訴されてから、時間が経つなと思っていました。


新聞によると、さらに検事の異動があるとの記事が載っていました。懲戒処分を受けた末端の検事は辞職しなかったようですね。辞職するかどうかは自分の判断ですが、今度は、法務総合研究所(略して「法総研」)に異動となっていました。法総研で、どんな仕事が待っているのでしょうか。力のある女性も異動になっていますね。惜しい人材です。郵便制度悪用事件に関わったことが不運であったと言うほかありません。



ところで、前特捜部長らが保釈請求が却下されたことについて準抗告(不服申立)をしていましたが、これが棄却された記事も載っています。


裁判所は、シビアなところがあります。例えば、「親が被告人をしっかり監督するとは言っていない。」との理由で保釈請求を却下した抗告審で保釈を認めなかったので、今度は「被告人と一緒にいてしっかり監督します。」として書面を提出したところ、「親が監督すると言っても保釈は相当でない。」との理由付けがされていたことがありました。それなら、最初から「何があってもこの被告人は保釈を許可しない。」と言ってくれたらいいと思うのに、裁判所はそういうことはしないのですね。



これで、前特捜部長らは、しばらくの間は拘置所で暮らすことが決まりました。



出張です

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山口県に来ています。松下村塾です。

萩焼フェスタ期間中の法律相談担当をお願いし、この時期になりました。

弁護士対象暴力について

また、弁護士が事件関係者によって殺害されました。今年に入って2例目でしょうか。深刻な事態です。


例えば、弁護士が夫の借金の整理を担当し、それがよくやってくれたと映ったとしましょう。しかし、夫に借金があることを知った妻の立場からすると、面白くない面があるかもしれません。いずれ離婚の話になったとき、妻がどの弁護士に相談するかと言えば、一般の法律相談に行くよりは、夫の借金の問題をよく処理してくれた弁護士のところに相談に行くことになると思われます。


そして、離婚問題になると、夫と妻は利害が対立する当事者ですから、弁護士1人で両当事者から法律相談を担当することは出来ません。なお、以前に夫の借金の問題を担当していても、それが終了していれば、その後、妻から離婚の問題について相談を受けることは問題はありません。ただ、夫を知っているのですから、妻からの離婚相談を受けるかどうか考えることはあるでしょう。その結果、妻に対して、「申し訳ないが、今回は他の弁護士にあたって下さい。」と言うことはあると思います。もちろん、夫からの離婚相談も断ります。そこは、何か感じるものがあるのではないでしょうか。


今度は、弁護士が殺害された刑事事件で裁判員裁判の対象(殺意がなかったとしても、傷害致死は認定されると思いますので、裁判員裁判の対象であることに変わりはありません。)ですし、被疑者の資質はもちろん、殺意を否認しているようですから、弁護もかなり大変でしょう。弁護に公正を期すために(地元の弁護士が担当しても問題はないはずですよ。)、他県の弁護士が派遣されるのかもしれません。


それから、通報を受けた警察官がいるところで犯行が起きたようですが、いつも思うのは、県警が「警察官の対応に問題がなかった。」旨発表するのが早すぎないでしょうか。例えば、拳銃を発砲したり、パトカーの追跡中に事故が起きた場合など、いつも問題がないとのコメントを発表していますが、「現在、調査中である。」とコメントし、よくよく調査してから結果を発表されたらいかがでしょうか。私には、いち早く責任逃れをしているとしか思えないです。警察の方、どうですか。この問題も、裁判員裁判で弁護人が証拠開示の請求をすれば明らかになるかもしれません。


弁護士は命をかけてする仕事ではないという信念は変わりませんね。

裁判員裁判と量刑の傾向について

裁判員裁判になったからといって量刑が重くなった感じがしません。


たしかに、これまで量刑が軽すぎるのではないかと思われた性犯罪については、裁判員裁判になって量刑が重くなったと感じますが、当たり前の状態になったのではないかと思います。私個人の見解では、性犯罪は被害者に一生癒えることのない心の傷を残す意味では殺人に匹敵する犯罪であると思っていますので、量刑が上がってよかったのではないでしょうか。場合によっては、検察官の求刑を上回る判決を出して頂きたいものです。


裁判員裁判になっても執行猶予になるべき事案は、執行猶予になっていると思います。逆に、以前であれば当然実刑に処せられた事案が、裁判員裁判では執行猶予が付されており、これについて検察官が控訴していないということは、一つの特徴と言えるかもしれません。裁判員裁判の結果をできる限り尊重しているのでしょう。


また、私自身も保護観察の実情をよく理解しているわけではありませんが、執行猶予になる場合に保護観察が付いているケースが多いのも特徴だと思います。


通常、執行猶予期間中に再犯に及べば、刑務所に服役することになります。刑法には再度の執行猶予も規定されていますが、そういう事案には滅多にお目にかからなくなりました。そして、保護観察付きの執行猶予期間中の再犯の場合は、法律上、執行猶予を付すことができません(分かりやすい懲役刑にあたる罪を犯した場合を考えて下さい。)。このように再度の執行猶予を付することができるかどうかは、執行猶予に保護観察が付いているかが影響するわけです。


しかし、裁判員の皆さんは、専門家である保護司さんとの面談等によって、少しでも被告人が再犯に及ぶ可能性が低くなり、立派に更生することを期待されているに違いありません。保護観察所と保護司さんが忙しくなっていると思います。

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Author:オグちゃん
平成25年5月、アメーバ・ブログから引っ越してきました。役に立つことも、役に立たないこともマイペースで書いています。日記のような感じでしょうか。

しかし、ブログから新しい出会いが生まれ、有難いものであるということも知りました。

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