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合格率

平成25年度司法試験短答式試験の合格発表があったと耳にしましたので、法務省のホームページにアクセスすると、きちんと数種類の表が掲載されていました。役人は統計的にまとめるのが好きなのですね。

私は、得点分布よりも法科大学院別の合格者の数が興味があり、「さすが一橋は少数精鋭でいくな。」、「○○は数撃てば当たると思ってるな。進歩がない。」とか、「ゼロがあるやないか。」と思っていたら、予備試験合格組の欄を見て驚きました。167人が受験して、全員合格していました。大学在学中の学生、法科大学院在学中に予備試験に合格し、今回の試験に挑戦した人がいるはずですが、法科大学院の関係者はこの現実を直視する必要があります。

統計好きの役人が、法科大学院別の合格率(必ず計算しているはずです。)をホームページに掲載していないのは、せめてもの武士の情けでしょうか。

国立も例外ではない。

先日、島根大学の大学院法務研究科(いわゆる法科大学院)が、2015年度から学生の募集をしないことにした記事を目にしました。国立大学では初めての募集停止となったようです。

今年度の志願者が11人で、入学者が2人とのこと、どう理解すべきでしょうか。もしかしたら、他の法科大学院に行ったのかもしれませんね。ただ、選抜試験で不合格となるようでは、先が思いやられます。入学した2人は貴重な人材ですから、教員にマンツーマンで授業をしてもらえるでしょう。しかし、今までの結果を分析すると、司法試験に合格するとは限りません。

そして、2015年度からは、他大学と共同で「広域連合法科大学院」を目指すというから驚きます。一瞬、や○ざの世界を連想しました。間違ったと分かったら、潔く完全に撤退した方がいいです。

法科大学院の意見交換会について

昨日午後6時からということでしたから、猛暑の中、自転車をチャリチャリ漕いで行ってきました。会議を行う部屋に入ったのが定刻の5分前になっており、焦りました(写真を撮っていました。)。しかし、定刻通りに始まらず、10分遅れでした。それから、冷たいお茶が用意してあると期待していましたが、私の身勝手な希望でした。

まず、学者の教員の方についてですが、学生が法科大学院に入学した目的を再認識してもらう必要があると思います。法律を学んで研究するためではなく、司法試験に合格するためなのです。法学部に入学したのとは異なります。したがって、司法試験に合格するための講義・演習をしなければいけません。逆に言えば、司法試験の合格に必要のないことを教えてはいけないのです。

既習の学生であっても、法学部在学中にまともに勉強している者は少ないでしょうから、1年生の早い時期から司法試験の合格を目指した勉強方法を示し、間違っても判例・学説の動向を探るのが得意な学生を作ってはいけません。紹介するのは判例・通説だけに限定し、判例百選を読む場合も重要なものだけにして、後は学生に勉強させれば足りると思います。例えば、刑事訴訟法の伝聞法則の場合、伝聞法則に関する基本判例はしっかり解説する必要がありますが、伝聞か非伝聞か何度読んでも理解できない判例は無視して構いません。レジュメも出来過ぎているのは逆効果で、せめて条文くらいは学生自身が六法で確認するようにしないといけないでしょう。さらに、学生のレベルは下がっていますし、やる気が低下していることを肝に銘じ、教員の自己満足のための講義になるのは避けないと話になりません。それから、入学する学生の数が、設立当初に比べたら激減していますが、学生はお客様ではありません。


これに対し、学生の側は、司法試験の合格に向けて貪欲になった方がいいです。最初から講義を休むことを前提にして、何回までなら休んでも単位を取得できるか確認する者がいるようですが、情けない限りです。また、予備試験に合格した人がゼミをしてくれると言ったら、有難いと思って参加するはずですが、それ程人が集まらないそうです。司法試験に合格しなかったときの哀れさ(惨めさ)を想像して欲しいです。もっとも、法科大学院を修了する者の割合が50パーセント台と説明されていましたから、途中で脱落する者の数も予想以上でした。とにかく、甘い考えで足を突っ込んだら、後悔することは間違いありません。

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「四国ロースクール」の廃止について

あばら家さんがシェアされていたのが、「四国ロースクール」の廃止が決まったとの記事でした。数年前に香川大学と愛媛大学の法科大学院が統合され、生き残りをかけていましたが、やっぱり無理でした。


過去の投稿
法科大学院で定員割れの事態が生じたことについて
法科大学院統合の記事を見て

今春、入学した学生は3人しかいないそうです。貴重な存在ですが、どんな学生でしょうか。来年から学生の募集を停止して、この学生が卒業したら、四国ロースクールは廃止されますが、それ以前に学生が退学するかもしれません。別の法科大学院の受け皿を用意してあげる方法も考えられますが、問題は受け皿があるかどうかです。無事に法科大学院を修了しても、司法試験に合格しない可能性は大です。その学生が選んだ道とは言え、政治が学生の人生を弄ぶことにならないでしょうか。

先日のニュースで、予備試験の出願者数が法科大学院の出願者数を超えたと報じていました。法科大学院を設置した政治が間違っていたのです。にもかかわらず、間違いであることを認めず、補助金を削減して法科大学院の統廃合を進めるやり方はおかしいです。もっとも、補助金を交付するのは税金の無駄遣いとも言えます。また、法科大学院の統廃合を進めるため、合格率の低い法科大学院には、裁判官、検察官を実務家教員として派遣しないとも書かれていました。えげつないことをしますね。

法科大学院が生き残る道は厳しいですが、これは元々設立してはいけない法科大学院を設置したことに起因しています。次は、どの法科大学院が消えるでしょうか。

話をする機会を与えて頂きました。

6月に、法科大学院において、司法試験の合格を目指すにあたっての心構え等について話をする機会を与えて頂きました。正直なところ、実現できるか半信半疑でした。とても光栄なことです。その上、この打ち合わせも兼ねて、「餃子の王将」に行く予定が入りました。少し気分が上向きになっています。

ところで、今年は答案を採点していて、あまりの出来の悪さに不機嫌になりました。というより、司法試験を甘く考えている人間が増えたと思いました。そのため、最近は差し出がましいことは嫌われる(出る杭は打たれる。)と思って我慢していましたが、火山が大噴火した感じで採点の感想を認めた書面を作成したのでした。その一部を引用します。

「大半の人は(憧れの)法曹を目指して司法試験を受験するのではないか。しかし、残念ながら、今の司法試験は合格者の数も多く、たとえ合格しても将来を約束されたわけではない。もしかしたら、司法試験に合格することなく、他の道に進んだ結果、人生を振り返ってみると成功したと言えることがあるかもしれない。ただ、司法試験に合格しなければ、真面目に勉強した者ほど挫折感が大きいに違いない。

2000人も合格する試験であるにもかかわらず、昨年不合格となった人は失敗の原因を探ったのか。いつか合格するだろうと甘い考えを抱いていないか。今年初めて司法試験を受験する人は、きちんと法務省のホームページで、ここ数年の採点実感等を確認したか。司法試験に合格するためには、どんなことが要求されているか確認したか。
(中略)

人生において、嬉し涙を流し、よく頑張ったと自分を誉めてあげたくなることはそんなにない。必ず司法試験に合格して、周囲の者に感謝し、法曹の一翼を担って頂きたいと願っています。」


それから、次女が、所属する道場とは別の道場の練習に行って、昇級後の真新しい黄色帯を頂いてきました。空手のF先生は、次女が練習にやってくると判断して、わざわざ黄色帯を用意して下さっていたのでしょう。嬉しいです。次女は、夕食後に得意気な顔をして、私がいるロフトに上がってきまして、ゴロゴロしながら黄色帯を触り、午後10時30分頃までしゃべくってから子ども部屋に戻りました。

アガらず話す方法

昨日は、別の事務所の部屋を借りて相談をこなし、戸締りができているか何度も確認して、仕事場に戻ると午後8時30分になっていました。嬉しかったのは、若手の子が、機械警備の方法を知らない私が仕事場に戻ってくるのを待ってくれていたことです。彼が機械警備を作動させ、一緒に事務所を後にしましたが、ときには早く帰って奥さんの話し相手になってあげた方がいいと思っています。そこまで考えていながら、私は機械警備の方法を憶えようという気持ちはありません。

帰り道では、shadowさんが仕事場の中を動いているシルエットが見えました。帰宅して少しだけ御飯を食べ、夕食後に服用することになっている薬を服用しました。昨夜から今朝にかけては何度も目が覚めたため、眠った気がしません。


ところで、法科大学院で話をさせてもらう日が近づいてきました。元々極度の緊張しいの私ですが、今回は体力的にも不安があるため、悪いことばかり考えています。

そのため、図書館から1冊の本を借りてきました。それが「武田邦彦の本当は教えたくないアガらず話す方法」という本です。

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武田教授は、テレビにも出演され、リサイクルや原発問題等について奇抜と思われる発言をされていましたが、決して間違ったことを言われていないと思います。「臭いものには蓋をする」この御時世で、あえて正論を口にされているような気がして、Podcastにアップされる番組を聴き入っています。

本題のアガらずに話をする方法で興味深かったのは、下準備をしっかりするということです。手抜きをしたら、相手に伝わります。今回は、比較的詳細なレジュメを作成しています。私の話を聞いて、その場では理解できなかった学生が、何年後かでもそのレジュメを見る機会があれば、勉強方法を修正できるようにしたつもりです。

それから、武田教授は講演等を依頼さえた場合、2時間前には目的地に着いて、散策されるそうです。もちろん、交通機関にトラブルがあっても、別の手段を使うことを念頭に置かれていますが、早目に目的地に到着して散策することによって、その土地の雰囲気や人の気質を確認する目的もあるのです。

また、時間がすべてを解決すると書かれていました。いろいろと悩んでいても、必ず講演開始の時はやってきますし、当然終了時間もやってきます。最後は、「酔ったら吐く」ということも印象に残っています。私もそうですが、車酔いする人は、移動手段が車となると、「酔うのではないか。吐いたらどうしよう。」と不安になりますが、「酔ったら吐く」と開き直っていたら、気持ちが楽になるというのです。ただ、実際に車の中で吐いてしまったら話になりませんね。私の場合は、緊張するとお腹の調子がおかしくなるので、「腹が痛くなったら、トイレに行く。」と決めています。


法科大学院での話が終わったら、その夜は、ほっこりさんが京都から来て下さる予定になっています。楽しいことが待っているのです。

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無事に終わりました。

無事に法科大学院での話を終え、家に帰ってきました。

言いたいことは言いました。後は学生が私の言ったことを信じて、勉強してくれるかどうかです。サッカーのワールドカップが始まったばかりですが、私は、次のワールドカップの時期頃から咲き始める司法試験合格という花の種を撒き散らすことができたと自己満足しています。

話をする機会を与えて下さった法科大学院の先生に感謝しています。

会計学(続)

私が司法試験を受験した当時は、刑事訴訟法、民事訴訟法のどちらかを選択すれば足り(両訴訟法を選択することも可)、さらに、法律選択科目、教養選択科目があって、全部で7科目の試験でした。私は、刑事訴訟法、法律選択科目で国際私法、教養選択科目で会計学を選択していましたが、今となっては現行の司法試験のように両訴訟法が必須であるべきで、法律選択科目は倒産法(破産法)か労働法を選択するのが良く、教養選択科目は不要であると思っています。

私が教養選択科目として会計学を選択したのは、法律家は条文があるかどうかを大事にするところ、会計学の場合は、一応企業会計原則とその注解という拠り所があったこと、会計学を選択している受験生が多く、赤信号も皆で渡れば恐くないというところがあったこと、さらに、定評のある講師が存在したこと等がその理由でした。

以前に投稿した記事【会計学】

ただ、企業会計原則やその注解を丸暗記することによって対応できる問題の場合はそれなりの得点に結びつきましたが、少し視点を変えた出題をされると何を書いていいのか分からないことがあったため、レジュメや解答例を見て、知識は十分であるのにそれを答案に書けなかった原因を考えました。その結果、大学の先輩と一緒に会計学についてゼミをやり、大学教授の著書を読み込み、気に入った記述があればワープロで打って基本書に貼り付けました。

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私がお世話になった、会計学の講義で定評があった方というのは成川豊彦先生のことです。基本書の内容を解説される際、○とか、×とか指示され、これを必死にメモし、後で色違いのラインマーカーで塗っていました。講義の途中で、いきなり机をバーンと叩いて受験生を驚かせ、「来年の試験まで、あと○○日!」と檄を飛ばされていたのが印象に残っています。

成川先生のブログがランキングの上位に位置していることを知り、お邪魔して記事を読ませて頂きましたが、バイタリティーに満ち溢れたところは昔と変わりませんねえ。私は、午前4時に起きてブログを更新する元気がないので、「予約投稿」機能を使わせて頂きました。

成川先生、お世話になりました。

口述試験の思い出

他の人のブログにお邪魔したところ、予備試験に合格された旨の記事を目にしました。司法試験に三振した旨の記事よりはホッとするものがあります。ただ、口述試験の出来は散々であったとのこと、昔と変わっていないと思いました。

私が口述試験を受験したのは四半世紀前のことになります。どう答えても、厳しい追及がなされるものと覚悟して本番に臨みましたが、質問の意味から理解できないことがあり、思考が完全に停止しました。目の前の机に置いてある司法試験用法文をめくっても、目指す条文に辿り着けませんでした。これには主査、副査ともにイライラされていたようです。私の印象では、学者よりも実務家の試験委員の方が態度が横柄で、露骨に「こいつ、出来ねえなあ。」という顔をされていました。ただ、各組の1番は受験生の出来具合を確認し、これを一応の基準にするため、落とされることはないらしいと聞いていたところ、私は民法と商法で1番くじを引き当てました。ただ、民法は何を質問されたかも憶えていません。なお、1番くじの良いところは、早く試験から解放されるところであると思います。場合によっては試験開始の午後1時頃から20分程で解放されることになります。これに対し、各組の最後のくじを引くと、何が聴かれているか気にしながら、ノートを見ても頭に入らず、ひたすら出番が来るのを待ち続けるのは苦痛以外の何ものでもなく、出番が午後5時頃になると外は暗くなっていました。私は、赤穂浪士の切腹のシーンを思い浮かべたものです。

ところで、口述試験の基準点は60点であり(因みに、論文試験の1通の答案の合格点は25点でした。)、それ以上もそれ以下もなかなか付けられないが、トータルで-2点(-3点であったかもしれません。)になると不合格と聞いていました。これについて、笑い話があります。私が予備校で指導して頂いた弁護士の先生が口述試験を受験された際、主査の質問が終わり、主査が副査に「どうしましょう。何かありますか。」と確認したところ、副査が「ごじゆうに。」と答えたそうです。それを聞いた弁護士の先生は「52」点と思い、愕然とされたそうです。基準点が60点ですから、その年の不合格が決定的となる出来であり、気持ち的には翌年の口述試験にも暗雲が垂れ込める点数でした。

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この人は?

平成26年11月12日、1期上の方(以下「先輩」といいます。)と話をしていたら、「××の記者会見を見ましたか。」と質問されました。私は、その記者会見を見ておりまして、「この人は?」と思っていたのです。

テレビを通して見る姿は極々普通の方でしたが、逸話が残っています。先輩は、私の知らない逸話も御存知でしたが、私が「あの人の(司法試験の)合格体験記を読んだことがあるんですよ。」と答えたところ、その先輩も合格体験記を読まれていました。夜中にお腹がすいたのに、食べるものがなくてお湯を飲み、「合格、合格。」と言いながら、健康のために走った、家族や親戚は冷たかったが、友だちが見かねて炬燵を買ってくれたのが一番嬉しかったという内容でした。

私は大学に在学中でしたが、とんでもない世界に足を突っ込むことになるなと覚悟した記憶があります。ところで、昨日、ある予備校で刺傷事件が発生し、30歳の予備校生が逮捕された記事を目にしました。「30歳で予備校生」、これが司法試験の世界であれば、全く違和感なく耳に入ったと思うのですが。

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Author:オグちゃん
平成25年5月、アメーバ・ブログから引っ越してきました。役に立つことも、役に立たないこともマイペースで書いています。日記のような感じでしょうか。

しかし、ブログから新しい出会いが生まれ、有難いものであるということも知りました。

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