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おはようございます。

おはようございます。平成27年9月8日になりました。

目覚めて、TVのニュースを見たら、今年度の司法試験の問題が漏えいしていたとされる件が取り上げられていました。今日の午後、司法試験の合格者が発表されることになっています。見事にケチを付けてくれました。問題が漏えいしたとされる件については、別に投稿することにしますが、問題を漏えいしたとされる司法試験考査委員(法科大学院教授)と問題を教えてもらった女子学生はどんな関係だったのかなと想像しているところです。

司法試験の問題の漏えいについて

司法試験の問題が法科大学院の教授である考査委員から、その教え子に漏えいしていたとされる問題について、関係者に衝撃が走ったと報じられていますが、昔から、その種の話はありました。

新任の考査委員(正確には「司法試験考査委員」といいます。)がその年の問題を作成することになっているはずです。これが学者の場合ですと、その著書が売れ始めますし、場合によっては、他大学から講義を聴講する輩もいたようです。また、学者が授業の流れと脈絡のない話をし始めたと思ったら、それに関連する問題が司法試験の本番で出題されたという噂も耳にしたことがあります。

そして、前回似たような問題が起きたのは平成19年頃ではなかったかと思いますが、知り合いの検察官が、突然異動となり、司法試験をめぐる不祥事の再発防止に向けて取り組むことになりました。しかし、所詮は人間がすることですから、不正は付きものです。これは断言できます。

では、今回の問題の漏えいは、どうして発覚したのか。

NHKのニュースを見ていると、問題の受験生の正答率が高かったと報じていました。これは見方によっては、かなり失礼な物言いです。試験の合格発表がなされると、どこの法科大学院出身者(そうでない予備試験合格組もいますが、ここでは「法科大学院出身者」と表現します。)が何人合格したかだけでなく、得点の分布状況等まで細かく分析し、これが一覧表になって開示されています。そして、いつも驚くことに択一試験では、各科目に満点か、それに近い点数を取った者がいるのです。したがって、今回の受験生は、問題を教えてもらえた憲法だけがずば抜けた点数だったために怪しいと思われたのかもしれません。また、論文試験の問題(なお、リンク先にしている法務省のところから確認できますので、一般の方は是非どんな問題が出題されているか御覧になって下さい。)を教えてもらったとしても、きちんと答案を書けるかいえば、必ずしもそうとはいえないところがあります(今回、問題を教えてもらったのは女性のようですが、女性でも字が汚いのがいます。こんな字でラブレターを書いても、相手の男はドン引きするのではないかと思うくらい、字が汚いです。その上、まともな日本語の文章が書けないのであれば、到底試験に合格することはできません。)。したがって、論文試験の問題が分かっていても、そんなに高得点に結びつく答案は書けないと思います。

いずれにしても、ずるいことをする訳ですから、程ほどのところで合格するようにしておけば、不正は発覚しなかったかもしれません。しかし、憲法(公法系の論文試験)は始めの方に試験があるため、後の科目のことを考えると、取れるだけの点数を取りにいったのでしょうね。少し話は脱線しますが、かつて香川県で行われた国政選挙に関し、職員が不正をしたことが発覚したのは、ある候補者(議員)の得票数がゼロだったからです。選挙の開票結果を見たら、得票数がゼロというのはおかしいと気付かないところが間が抜けているのです。

今回のことで、問題を漏えいしたとされる考査委員(法科大学院の教授)は、国家公務員法違反(守秘義務違反)で告発されたようです。しばらくの間は、その法科大学院から考査委員は任命されないかもしれません。できれば、自分で早くけじめをつけた方がいいです。

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吉報

平成27年9月8日、司法試験の合格者が発表され、かつて私が論文試験対策のために答案を添削したり、非常勤講師を務めた法科大学院における「刑事弁護実務」の講義を行った際、わざわざこれを聴講してくれたO君、K君のいずれもが合格しました

両人とも素直な答案を書きましたし、試験後に感想を聞くと、やれるだけのことはやった、大きなミスはしていない旨答えてくれたので、大丈夫だろうとは思っていましたが、両人が揃って合格してくれた意味は大きいです。元々出来る人間を指導させてもらったわけですが、私の指導も間違っていなかったと思います。私が蒔いた種が芽を出した感じですかね。

これからは後輩の指導もしてくれると期待しています。

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無事に(何とか)終わりました(1)。

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平成27年12月14日、法科大学院で、90分の時間を頂き、刑事訴訟法について話をしてきました。授業の時間は午後4時15分から午後5時45分までで、授業が終わると日没になっていることから、少し早めに現地に着いて、いつものとおり大学のキャンパスの様子を写真撮影しました。一際目立つ紅葉があったものの、その近くには臨時のバス停が設けられていました。

その後、刑事訴訟法を担当されているK先生の部屋にお邪魔して雑談をしました。学者の部屋は違うなと感心しました。刑事訴訟法の本だけでなく、背表紙に横文字が書かれたファイルが棚に並んでいて感心しました。すると、先日の委員会をすっぽかしたため、お目にかかるのは避けたいなあと思っていた研究科長のK先生が来て下さいました。これには参りました。

K先生に教室まで案内して頂きましたが、案内がなければ迷っていました。事前に1年生は15名と聞いていましたので、大教室ではなく、演習室を利用したいとお願いしていたところ、学部の小教室に案内されました。出席している学生は14名、ということは1名が欠席だなと思っていると、2年生が何人かいるとのことでした。


まずは、司法試験の論文式試験において、刑事系の問題で刑事訴訟法については捜査と公判を横断する事例問題が出題されていることから、学生に「捜査とは何ぞや。」と質問しました。手応えは、予想以上にありましたが、女性陣に元気がなかったです。簡単にいえば、①捜査機関が行う、②証拠を収集し、③被疑者を検挙する活動となると思います。捜査の定義の中に、①のように捜査が含まれることに違和感がありますが、細かいことを気にしてはいけません。そして、「証拠の収集、被疑者を検挙することについて、どういう原則があるか。」と質問して、令状主義と答えさせ、その定義を確認しました。その上で、強制処分と任意処分に触れ、証拠の収集がどちらにあたるかが一つの論点になることを説明しました。

次に「公判とは何ぞや。」と質問しました。こちらは、裁判所で、①証拠に基づき、②被告人が有罪か無罪かを決することといえるのではないでしょうか。ここで「被告人を被疑者と答えたら、落第。」と念を押しました。証拠について、最も問題になるのが伝聞法則であると説明し、その定義を確認すると、それらしく答える学生(以下「A君」とします)がいました。ここで、助け舟を出して、キーワードの重要性を説明し、もう一度伝聞法則について、A君に質問すると、知覚、記憶、表現、叙述の過程を経ていると答えました。これには私も驚きました。

このA君ですが、他の学生が質問に答えらなかった場合、私が「分かる人?」と質問すると、必ず手を挙げて(最初は図々しい奴だなあと思いました。)、完璧とは言えないまでも、必ずキーワードを駆使して答えてくれました。そのため「傷害」、「暴行」の各定義、強盗致傷と監禁致傷で、致傷の意味の違い等を質問し、突然、憲法に話題を変えて、「条約」の定義まで質問してやりました。そうすると、A君は、「国家間の合意です。」と答えました。私が「惜しい。口頭ですか。」と助け舟を出すと、「文書です。」と答え、「条約とは、(広く)文書による国家間の合意をいう。」との正解にたどり着きました。しかし、少し時間をおいて、別の学生に「条約の定義は?」と質問したら、「国家間の合意。」と答えましたので、正直なところ、がっかりしました。しかし、これが普通のレベルの学生でしょう。

大体30分ほどで刑事訴訟法の話は終わりました。

無事に(何とか)終わりました(2)。

刑事訴訟法の補講ということでしたが、本題は、4月に法科大学院に入学した1年生を対象に、司法試験に合格するために勉強方法を伝授するところにありました。私が学生に伝授した内容のポイントは次のとおりです。

判例・通説だけを理解して、最後は論文式試験で書けるように勉強しなさい。司法試験は学者になるための試験ではなく、法律実務家になるための試験ですから、判例・通説だけを理解しておけば十分です。しかも、2時間で8ページの答案用紙に収まる範囲でしか答えられないので、割り切って勉強しないといけません。さらに、最近の若者は自分の手で文章を書くのが苦手ですから(パソコンを使って種々の書類を起案するためか、漢字を知らない。それ以前に、日本語の文章作法を知らない。)、実際に書く練習をするよう指示しました(1つの文章は短くして、接続詞でつなぐ。)。

過去問を検討しなさい。法科大学院を修了する前に予備試験を受験することになると思いますが、どういう問題が出題されていて、どの程度解けたら試験に合格するのかを知っておく必要があります。そのためには過去問を検討することが一番です。

精神論も軽視できない(若手の人からもらった書面を回覧しました。)。どうしても司法試験に合格したいと思ったら、少しくらい頭がおかしくなっていないと合格しない。試験に合格するまでは試験のことだけを考えなさい。ただし、必ず、1週間に1日は休みをとって、全く勉強しない日を作りなさい。

私がレジュメに書いていないことを口頭で補足した場合、ボーッとしている学生と、これをメモしている学生に分かれました。残念ながら、私の話を聴いてくれた学生全員が司法試験に合格するとは思えません。場合によっては、法科大学院を途中でリタイアする者がいるかもしれません。私の役目は、途中まで正しい道案内をすれば目的地に達する迷い子を救うことでした。


講義が終わった後、一人の学生が私に「刺激になりました。」と言ってくれたので、妙に嬉しいものがありました。その一言は、まさにポパイのほうれん草のようなものでした。ただ、90分間立った状態で話すのは体力的にきつかったです。やはり非常勤講師を退任して正解であったと思います。

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平成25年5月、アメーバ・ブログから引っ越してきました。役に立つことも、役に立たないこともマイペースで書いています。日記のような感じでしょうか。

しかし、ブログから新しい出会いが生まれ、有難いものであるということも知りました。

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