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非常勤講師?

平成26年11月20日、法科大学院で教鞭をとっておられるY先生から、「刑事弁護の非常勤講師をやってもらえないか。」との電話を頂戴しました。欠員が1名生じたそうです。以前に別のところで非常勤講師をして懲りた私ですが、15コマのうち、5コマだけを担当するようですし、来年は法科大学院を支援する委員会への配属を希望したこともありますので、「生きていて、弁護士を続けていたら、やらせてもらいます。」と答えました。

ところで、当地の地方検察庁のトップである検事正が代わり、先日、新しい検事正が着任されました。そして、風の便りで、新しい検事正が私のことを憶えて下さっていることが分かりましたので、そもそもの出会いについて、別に投稿する予定にしています。

歓送会本番

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平成27年3月6日になりました。

昨日開催された法科大学院のU先生の歓送会は大いに盛り上がりました。これまで刑事系科目の教員をされ、この春から異動される方、したがって、出会いが即お別れになる方もいらっしゃれば、この春から教員になられる方もいらっしゃいました。

どういう訳か、私が最初に乾杯の音頭をとって宴が始まり、茄子の煮浸しが供されました(上)。今回の宴には女性2名が出席されていましたが、シーザーサラダを取り分けて下さいました。魚のお造りもありましたが、写真を撮る余裕がない程、生ビール、ハイボールを飲んでいました。実際のところ、私が動きやすいように店の個室を選んで頂いたとのことでしたが、歓談されている様子をパチパチ盗み撮りできるものではありません。山盛りになった鶏のから揚げが登場しましたが、しっかり下味がついていて、なかなかのものでした(中)。最後はお茶漬けで〆ました(下)。


私は4月から、刑事弁護実務の非常勤講師として末席を汚す訳ですが、かなり自由にやらせて頂けるようです。したがって、学生の刑事系科目である刑法、刑事訴訟法に対するアレルギーを取り除き、徹底的に基本を叩き込むという姿勢でいこうと思います。学生のレベルは低いとのことですが、法科大学院は司法試験に合格して実務家になる者を養成するところですから、正しい勉強方法を身に付けさせれば、そこそこにはなるはずです。今回の宴で知り合いになれた方を「朋輩」と呼ばせて頂けるようになって、餃子の王将に御一緒する機会があればと思っています。

最後に、U先生、長い間お世話になりました。

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無事に終わりました。

無事に非常勤講師としての第1回目の講義が終わりました。

履修登録する者が何人になるかは分かりませんが、10人以上の学生が受講していました。もっと出来が悪いかと思っていました。鍛えれば、何とかなるパターンではないでしょうか。

講義(第1回)の概要について

平成27年4月9日、無事に法科大学院での非常勤講師としての講義が終わりました。自分で言うのも何ですが、かなり緊張しました。講義の概要は次のとおりです。

指名した受講生に憲法31条、刑事訴訟法1条、検察庁法4条を読み上げてもらいました。レジュメでは検察庁法1条となっていて、いつものことですですが、間違いがあるんですね。弁護士倫理については、別の弁護士が説明するはずです。続いて、刑事事件(裁判)の流れを捜査の端緒から時系列にしたがって説明しながら、令状主義の例外と、被疑者が逮捕されたら弁護人が登場することが多い理由について、受講生に質問しました。講義の流れとしては、まず、司法試験の合格に向けた勉強方法を説明しようと思っていたところ、ガイダンスの際、文部科学省に講義で使用したレジュメを提出するとか言っていましたので、法科大学院は受験予備校ではありませんから、文部科学省から難癖を付けられないようレジュメの順番を講義の前日に入れ替えて(結構気を遣いますね。)、受講生に質問しながら、司法試験に合格するための勉強方法を説明しました。

本題である刑事弁護実務そのものに関することといえば、勾留状のひな型と私が作成した被疑事実の要旨を配付し、被疑者の勾留と勾留状の見方を説明しました。最後に、取って付けたように少し伝聞法則について説明した上で、その論述パターンを渡し、答案の書き方を伝授しました。あっという間に90分が過ぎていきました。


次回は連休の間になります。既に課題(事例問題)は作成し、事務所の若手の人に検討してもらいました。非常に助かっています。ただ、本題は「不当な取調べに対する防御策」となっていますが、これについてはあまり話すことが思い浮かばないのが実情です。

「こうでなくっちゃいけやせん。」

平成27年4月23日、偶然、法科大学院で刑事弁護実務の非常勤講師をしている他の二人と話をする機会がありました。

本日までに、各自が1回ずつ講義を担当しました。各自がそれなりに強烈な個性を有しているため、講義で使用するレジュメにも個性が表れているようです。結局、履修登録をした学生は9名にすぎず、最初の講義を担当したのが私であったためか、数名が履修登録しなかったことになります

ただ、他の非常勤講師の話では、履修登録をした9名の学生が、講義の開始時間の5分前には演習室に参集していたので、定刻よりも早く講義を開始できたそうです。いきなり江戸っ子の口調になって恐縮ですが、「こうでなくっちゃいけやせん。」ね。来週の講義をするのが楽しみになりました。頑張ります

なお、何でも知っている方が、伝聞法則についての講義を担当されることになっていますので、その際、受験生が苦手な要証事実と立証趣旨のところを丁寧に説明して下さいとお願いしておきました。

おはようございます。

平成27年4月30日です。おはようございます。既に仕事場に出て、家庭ごみを捨ててきました。になるようです。

本日は、法科大学院での刑事弁護実務に関する2度目の講義を担当することになっています。今日の講義の準備はできています。オフレコの部分をどれだけ講義に盛り込むかが問題です。落語でいえば、演目に入る前のまくらになると思いますが、私は本題の途中で脱線することが多いです。毎度のことですが、次第に緊張の度合いが増してきました。

しかし、現在は5月14日の講義の資料について最終チェックをしている段階です。大型連休をはさむため、早目に次回の資料を作成して、受講生に検討する機会を与えた方がいいと判断しました。ただ、5月14日、21日の2回にわたって、裁判員裁判に関する講義をする予定になっているのですが(14日は公判前整理手続に関する説明が中心となります。)、ここ数年の間、裁判員裁判の弁護人をしていないので、昔の人といった感じです。


それから、本日の講義では、受講生に「研修」誌を紹介しようと思っています。法科大学院のK先生によると、このブログを読んで下さっているとのことですので、法科大学院の資料室に「研修」誌を備え置かれていないようでしたら、是非検討して頂きたいのものです。なお、以前のブログに「研修」誌のことを取り上げた記事がありますが、この機会にもう一度取り上げる予定にしています。

講義(第2回)の概要について

平成27年4月30日、私が刑事弁護実務の非常勤講師として講義をする第2回目が終わりました。自転車で法科大学院を往復しましたが、天候に恵まれ、かなり気温が上がったようです。

取調べの実情については、オフレコということで、私が取調べを担当した案件をいくつか紹介しました。その中で、鬼平犯科帳を引き合いに出したのですが、鬼平犯科帳の名前しか知らない受講生がいました。そうなると、例えとして、石を抱かせるとか、水責めにするといっても、今一つ盛り上がらないわけですね。

不当な取調べに対する防御としては、黙秘権の行使、内容証明郵便による抗議、取調べの録音録画の申し入れ、勾留理由開示請求のほか、裁判官に被疑者の勾留場所の変更を求める上申書について説明し、これに関連して、①職権発動、②勾留中求令状という言葉を憶えておくよう指示しました。そういえば、大阪の方で、黙秘権を行使したら、留置施設内を捜索されて手紙を差し押さえられたという記事が報道されていました。なお、一人の受講生には、私から質問されても今日だけは黙秘権を行使してよい旨指示しましたが、途中で私の方が面倒になって、普通に答えてくれるようお願いしました。

弁護人が証拠とすることに同意しなかった参考人の供述録取書の証拠能力、被告人の自白調書の証拠能力について検討した上、「公判で忙しいので、検察官には被害者と被疑者の両方を取り調べる時間がありません。そこで、検察事務官に被害者か被疑者のどちらかを取り調べてもらおうと思いますが、どちらにしますか。」と質問したのですが、意外に正解が少なかったです。なお、検察事務官によっては、拒否するかもしれません。

319条1項の解釈論について検討する時間がなく、任意性の争い方、異議の出し方を説明し、これを別の場面で応用できるか確認しておきました。要するに、この場合の異議は法令違反を理由にしなければいけないということです。昔、法定合議事件の法廷で、異議の理由をきちんと言えず、一番近くにいた右陪席裁判官が小声で「違法、違法。」と言って下さったのに、チンプンカンプンで、異議を却下された経験があります。普通は、異議を棄却されるのです。

課題の方は概ね出来ているように思いました。前に出て、ホワイトボードに住居侵入・窃盗の罪数処理を書くよう指示したところ、牽連犯と分かっていても、「通常、手段と結果の関係にあるので」と書いていませんでした。私の場合、いきなり難しいことを質問せず、必ず、前振りがあったり、前回の復習の形で質問しているつもりですが、今一つでした。同じ受講生に、次回以降の講義でもう一度同じ質問をする予定にしています。また、暴力行為等処罰に関する法律が制定された趣旨も質問しましたが、何人目かで正解にたどりつきました。まだまだです。

論証パターンについては、違法収集証拠の証拠能力を示しました。実際に手を動かして書いてみないと、なかなか書けないものです。

最後に、履修登録をした9名全員が定刻の5分前には参集してくれていたので、この点は大いに評価しないといけません。プラス思考でいきましょう。

講義(第3回)の概要について

平成27年5月14日、法科大学院での講義も3回目となりました。受講生9名は全員出席で、しかも、開始時刻の5分前には揃っていました。感謝、感謝!

公判前整理手続を中心として、裁判員裁判の導入部分まで話をしました。「裁判員裁判対象事件では、常に公判前整理手続に付される。」というのは正しく、「公判前整理手続に付されるのは、常に裁判員裁判対象事件である。」というのが間違いであることも全員正解しました。なお、平成26年の択一試験の刑事系31問の問題文を読んでいれば、難しい問題ではありませんでした。

少し脱線して、「司法権の民主的コントロールについて論ぜよ。」という問題が出題されたと仮定して、アプローチの方法を説明しました。総論で大事な点は、司法権といえども、国民主権(前文、1条)の下では何らかの形で民主的コントロールが必要であるということです。そして、各論は、自分の視点でいくつかに分類し、個別の事項について、どういう風に民主的コントロールが及んでいるか指摘することです。思いつくままに羅列すればいいというものではありません。

今回のメインは過失運転致傷被告事件を題材にして、考えられる情状に関する生の事実を指摘させることであり、これを法的な言い回しに直した上で、客観的な要素から主観的な要素に順序立てるよう何度も注意しましたから、恐らくは事実認定の方法も分かってくれたはずです。余談で、罪数処理をしてもらいましたが、今回は住居侵入、強盗致傷で牽連犯と仮定したところ、強盗致傷の条文が単に240条となっていて、肝心の「前段」というのが欠落していました。やっと住居侵入について130条前段と書けるようになったのですから、同じパターンの注意をされるようでは今一つです。次回も同じ受講生に罪数処理を担当してもらいます。

答案の書き方としては、所持品検査に関するものを配付しました。また、裁判員裁判対象事件について、被疑者国選弁護人の複数選任の上申書を配付しました。来週はこれらも生かした講義をしてみたいと思案中です。なお、平成26年の司法試験の採点実感を読んでいたら、「けだし」、「思うに」という表現について、一般的に使われない表現であるとして快く思っていない試験委員がいることが分かりました。私も「けだし」と書いている答案に遭遇すると、ムッとします。しかし、「思うに、~。とすれば、~。」という表現は使うことがありました。ただ、この試験委員が偶然答案を採点することになった場合、採点実感でわざわざ指摘したのに、これを無視していると不愉快になり、印象点が悪くなるおそれがありますので、受講生に対して、論文試験の答案では「けだし」はもちろんのこと、「思うに」という表現も使わないよう指示したところです。


帰りは大粒の雨が降っていました。しかも、大学の敷地から公道に出たところで、四輪と二輪の事故が起きており、二輪の前部は大破して、油が大量に漏れたのか道路に何か撒かれていました。

来週は今回の続きで、若干ネタが尽きた感がありますが、法科大学院のK先生が私の授業を見学されるとのことですから、少しは私の存在意義をお見せしないといけないなと思っています。

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メール

平成27年5月20日、今春法科大学院を修了し、先日実施された司法試験を受験した男性からメールをもらいました。

法科大学院でU先生の講義を参観させてもらい、講義の終わりに時間を頂いて学生に話をしたのがきっかけで、彼ともう一人の学生の答案を添削するようになりました。ところが、最初に提出された答案の返却日時・場所を決めた翌日である平成25年7月13日、私が心筋梗塞を発症して入院することになったため、添削済みの答案を返却するのに苦労した記憶があります。

しかし、私は彼らが司法試験を受験するまで長生きできたわけですし、今では非常勤講師という立場で司法試験の合格を目指す法科大学院の学生と接することもできています。そして、彼からもらったメールを読む限り、彼は司法試験に合格しているはずですので、「合格しました。」との連絡をもらうのが楽しみです。その彼が、明日の私の講義を聴講してくれることになったため、気合を入れ直して、頑張らなければと思っています。大袈裟な言い方になりますが、将来自分の人生を振り返ったとき、平成27年5月21日のあの講義は最高のものであったと言えるものにしたいですね。それゆえ、まずは体調を整える必要がありますので、同期からのお誘いを受けましたが(同期は暑い中、大阪に出張したので、を呑みたくなったそうです。)、丁重にお断りしました。


最後に、何かの縁で答案を採点した受験生が「不合格でした。」と連絡してくると、こちらも辛いものがあり、他人事とは思えません。ただ、不合格であっても連絡はしてほしいです。それが仁義を弁えているということであると思います。

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講義(第4回)の概要について

平成27年5月21日、法科大学院での非常勤講師としての4回目の講義が無事に終わりました。

昨日ブログに大袈裟なことを書きましたが、そんなに思い出に残る講義になりませんでした。ただ、私が答案を添削したことがあって、今年の司法試験を受験した男性2人(Kさん、Oさん)が講義を聴講してくれました。また、法科大学院のK先生も一部でしたが、参観して下さったので、これまでの学生9名だけの講義とは雰囲気が異なりました。

まずは、裁判員裁判対象事件(事後強盗致傷)の被疑者国選弁護人の複数選任に関する上申書の内容から検討し、刑法が専門のK先生が聴いて下さっている間に刑法の話をしようとして、無理に強盗の共謀共同正犯に話題を変え、事実認定の方法も含めて詳しく説明しました。つまり、当事者が会話した生の言葉を聴き出し、その意味を説明させるということが重要です。ついでに、私がKさんに「お前、あほやな。それで司法試験に合格すると思ってるのか。」と言って、別の学生に私のその発言を生の言葉で再現させた上、これが伝聞証拠に当たるかどうかについても質問しました。したがって、9名の学生は、本試験で刑事系(刑法、刑事訴訟法)に関する限り、それなりの点が取れて当たり前であると思っています。

一服の清涼剤となった感がある罪数処理については、甲を殺害する目的で拳銃1発を発砲したところ、甲に傷害を負わせたに止まったが、乙に流れ弾が当たって死亡した場合を検討してもらいました(特別法違反の点は除きます。)。判例を知っているかどうかの問題です。いろんな学説がありますが、択一試験で出題される場合は、判例を前提に考えるか、問題文に学説の内容が紹介されることになるはずです。

再び裁判員裁判の話題に戻って、言いにくいことも言ったことから、少しは笑いがありました。そして、学生9名の名前が憶えられないため、苦肉の策で私が質問した事項に関連し、別名を付けて呼称することにしましたので、学生は別名に関連する形で講義の内容が頭に残っていくはずです。例えば、私が「刑法60条の共同正犯の趣旨は何ですか。」と質問したのに対し、学生が「一部実行全部責任です。」と答えてくれたので、その学生は一部実行全部責任さんと呼ぶことになりました

論述パターンについては、平成元年の刑事訴訟法第1問を題材にして検討しました。


次回の講義は7月23日で、しかも、これが最終講義になってしまいました。それまでに予備試験の択一試験の結果発表がありますので、これに合格した学生については、論文試験対策のために答案を書かせ、添削することになるかもしれません。次回もKさん、Oさんが聴講してくれるそうです。この両名が司法試験に合格したら、「餃子の王将」で祝杯を挙げないといけません。

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Author:オグちゃん
平成25年5月、アメーバ・ブログから引っ越してきました。役に立つことも、役に立たないこともマイペースで書いています。日記のような感じでしょうか。

しかし、ブログから新しい出会いが生まれ、有難いものであるということも知りました。

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