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司法試験について

今回は司法試験について思うところを書いてみます。


今年限りで(旧)司法試験は終了しました。来年からは、ロースクールの卒業生を対象とした新司法試験のみが実施されます。私にとっては、なじみ深い(旧)司法試験が終了し、複雑な心境です。


新司法試験の論文試験の問題を見ると、その長さに驚かされます。読むのに疲れます。したがって、体力勝負のところがあります。しかも、答案用紙に書ける分量が増えたわけではありませんので、いかにまとめるか、言い換えると、何を書かないかが重要な問題になると思われます。



ところで、司法試験を受けていると言えば、それだけですごいなと思われることもありますが、「受ける」と「受かる」とでは大きな違いがあり、実際に答案練習会の答案を添削していると、この人は合格しないなと思う人がいます。


答案の書き方が分かっていない人は、それを身につければいいのです。知識が足りない人は、知識を身につけてくれたらいいのです。大事なことは、司法試験に合格するには何が要求されているかを研究し、無駄なことをしないことです(学者になるための試験ではありませんから、いろんな説を憶えるのは無意味です。)。それから、人のアドバイスを素直に聞くことも重要です。何度注意されても、同じ間違いをしている受験生がいますが、こういうタイプは合格しないと思います。例えば、「句読点も文の一部ですから、はっきり書きましょう。」と注意しても、そんな簡単なことさえ直せない受験生がいるのが現実です。



そして、幸いにも司法試験に合格した場合でも、その人の人間性が評価されたわけではないことを肝に銘じる必要があります。お恥ずかしい話ですが、弁護士は、時間にルーズです。そういう弁護士は、「先生」と呼ぶに値しないと思っています。


司法試験に足を突っ込んだ以上、合格しないと悲劇です。昔、司法試験の合格には遡及効があると書いてある本を読んだことがあります。この暑い時期は勉強する気にならないと思います。無性に勉強がしたくなる時期が来ますので、そのときは頑張って下さい。



私の好きなドラマに「教師びんびん物語Ⅱ」というのがあり、田原俊彦さんが扮する先生が言っていました。「自分を信じ、自分の夢を信じろ。お前たちに不可能なことは何もない。」と。







【教師びんびん物語Ⅱに関する記事】

http://ameblo.jp/ogmomo/entry-10843588652.html  

法科大学院について

先日、法科大学院の授業を見学させてもらいました。


積極性が足りないなと思いました。出された課題に取り組むので四苦八苦し、それ以上のことまでやる余裕がないのでしょう。そもそも学生のレベルに合った授業内容になっているのかも疑問でした。あるいは、法律家としての資質がない人が、法律家を目指しているのかもしれません。

 

新司法試験になって口述試験がなくなりました。書面による審査だけで大丈夫かなと心配です。たしかに、人は見かけによらないものですが、初めて会ったときには、その人となりは見かけで判断することになります。そして、直感で、法律家には向いていないと思う人物がいるのも事実です。今の状況では、司法試験に合格しても、卒業試験に合格しない者が出るのは必至です。

 

疑問の子になって下さい


まず、どうしてなんだろうと考えましょう。例えば、刑事訴訟法227条による証人尋問請求というのが出てきたら、「何だ、これは。」と思わないといけません。漫然と資料を読んでいる方は、そこでアウトです。そして、同条が何のために設けられているのだろうと考え、参照条文をチェックするところまではやってほしいですね。そして、ある程度悩んだら、割り切りましょう。司法試験に合格するために必要な知識の集約に務め、論文試験に書けることしか頭に入れないことです。

 

それから、答案練習会(略して「答練」)の受け方について一言します。


問題なのはあくまでも答案の中身であって、表紙の書き方がなっていないからといって、不合格になるわけではありません。しかし、答案用紙の表紙の必要事項を書いていなかったり、自分の名前を殴り書きしているような答案の中身は一般的に出来が悪いのです。合格を実感できるところまできていると思われる受験生は、答案用紙の表紙もきれいに書いてくれています。その答案1通によって自分の一生が決まると考えれば、丁寧に書くはずですし、「俺は本番ではきちんと書く。答練だから、手を抜いている。」 という人間が、本番でまともな答案が書けるはずがないのです。そして、答練でいかに出来が悪くても、本番できちんと書くことができればいいわけですから、答練1回について、何か1個学ぶものがあってほしいのです。そうすれば、合格は時間の問題となります。法科大学院を修了後、5年以内に3回しか受験する資格がないようですが、普通は合格するのではないでしょうか。

 

私は、ロースクールというと、「LOW」スクールを連想してしまいます。 


合格率25%?(新司法試験)

新司法試験の合格者が発表され、合格率が25%で過去最低との記事を目にしました。私は、答案練習会の答案を採点しましたが、4人に1人の割合で合格点を付けた印象がありません。合格させすぎではないでしょうか。


当初は、法科大学院を卒業したら、ほとんど合格するような感じのコメントがありました。話は少しそれますが、消えた年金問題を処理するため、第三者委員会が発足したときも、一応確からしいと思えば年金記録を訂正するとか、その人となりも参考にして決めるといった無責任な発言をしていたのを思い出します。そして、共通なのは、そのような無責任な発言をした人間の責任が問われることがないということです。



法律用語を正確に漢字で書けないような人を法曹にしてはいけないと思います(「逮捕」が漢字で書けていない答案にはがっかりした記憶があります。)。そう言えば、先日、Qさまという番組で、漢検に挑戦する企画をやっていましたが、司法試験を受験する人は、せめて漢検2級くらいを取ってから、法律の勉強を始めた方がいいと思います。因みに、漢検1級の合格率は、新司法試験の合格率25%よりもはるかに厳しかったですね。


司法試験について(3)

司法試験の勉強につながると思い、刑事裁判修習のときの出来事について書かせてもらいます。


無口な右陪席から、簡単な事案の判決書を起案するよう指示され、アッという間に起案して提出したところ、すぐに「ダメ。」と突っ返されました。量刑が重すぎたのか、量刑の理由の書き方が悪いのか、それなりに悩んで、資料も検討してから再度起案して、提出しましたが、やっぱり「ダメ。」と言われました。


ただ、右陪席が私の起案した判決書を突っ返すのが余りにも早く、内容を吟味している様子がなかったのです(パラっと見たかと思うと、「ダメ。」と言われるのです。)。そして、今日はこの起案ができるまで帰ることはできないなと腹をくくったとき、右陪席が見ているのが後半の部分であることが分かりました。


返却された起案を見ると、法令の適用か、量刑の理由の部分であり、量刑の理由については個々の裁判官に違いがあって当然ですから、法令の適用だなと思っていたら、その事件は刑法45条「後段」の併合罪が問題となる事案でした。嬉しくなって、右陪席に「45条後段の併合罪ですね。」と言ったら、右陪席は歯をむき出しにして笑われ、「分かってくれたら、起案は終わり。」と言ってくれました。


私は法令の適用に関する起案が下手くそで、裁判官には向いていないと思っていました。当然、45条後段の併合罪くらいは知っていましたが、実際の生きた事件で目にするのは初めてであり、こうやって勉強するのだなと思ったものです。その他にについても学ぶところが多く、司法試験に合格してからですが、どうして口述試験で質問されるのかも分かりました。


受験生の方には、何か新しい発見をしながら、日々勉強してほしいものです。そして、頭の中で分かっていても、論文試験で書けないのではお話しにならないことを肝に銘じて下さい。

京王百貨店

新司法試験に合格された方、合格した実感が湧いてこられたでしょうか。


私の場合は、(旧)司法試験に合格しているわけですが、高校の同級生で最初に合格した人から5年遅れの合格でした。自分が合格したのは、何かの間違いで、いつ取り消されるか分からないという不安があり、官報に載っていたから間違いない、合格証書をもらったから間違いないという具合に実感が湧きました。ただ、翌年の2月のことですが、願書を出していない夢を見て、目が覚めたことがありました。


話は少し遡りますが、論文試験に合格した後、口述試験のための身だしなみを整えようと、択一試験で落ちた友人(いい奴でした。)と一緒に新宿にある京王百貨店に行ったときのことです。


友人が、対応してくれた年輩の店員の方に事情を話したところ、非常に喜ばれて違う階まで付き合って下さっただけでなく、会計のときに何気なく社員証を提示して割引にして下さったのです。そして、最終合格した後、その店員の方に御礼を言いに伺ったら、自分のことのように喜んで下さり、「よかったですねえ。新聞で名前を探しましたよ。」と言われました。ただ、私は名前をお伝えしていなかったので、新聞を見ても合格したかどうか分からなかったはずなのです。分からないけれども、あのお客さんは合格されたのかなと思いながら、新聞を見て下さったということでしょう。私は、すごく嬉しかったです。そして、これが司法試験なんだと思いました。地方での実務修習に赴く前にも挨拶に伺いました。「変なバッジを付けてますね。」と言われた記憶があります。ただ、検察官バッジをもらって、大阪に赴任する前に挨拶に伺ったときは、残念ながら留守でお目にかかることができず、名刺を置いてきました。


試験に合格したということは素晴らしいことです。しかし、人格が評価の対象とされたわけではありません。法曹はどの道に進んでも、誰かの世話になって仕事をこなします。その誰かに感謝する気持ちがないとダメです。偉そうなことを書きました。


京王百貨店というと、駅弁大会で有名なのですが、私には違った思い入れがあるのです。



豆腐は好きですか?

大学に豆腐好きの先輩がいて、安い上に、健康にもいいから、毎日食しているとのことでした。私が「飽きませんか。」と聞くと、冷や奴にするだけでなく、レトルトのカレーやクリームシチューをかけて食するので、飽きることはないとのことでした。


早速私も試してみました。豆腐は暖めない方がいいと思います。カレーは自家製の方が有り難みがあります。



行きつけの食堂で、勇気を出して頼んでみたことがあります。今は店をたたまれてしまいましたが、私が大学生のときからお世話になったお店で、大将からは「いいのかい。勉強しないで、飲んでいて。親御さんは泣いてるよ。」とネチネチ嫌みを言われたものです。女将さんは、黙って御飯を大盛りにしてくれていました。段々仲良くなると、店の端っこからカウンターに席を移し、最後はテレビの前のカウンター席に移りました(当時、下宿にテレビがなく、大河ドラマの徳川家康を見るために食事に行っていました。)が、いつのころか、私専用の箸を用意してくれていました。常連客と認められた瞬間でした。


そういうお店でしたから、「豆腐にカレーをかけてもらえませんか。」と頼んだのですが、大将は「豆腐は暖めるの?うまいの?」と聞いてこられました。他のお客さんも珍しそうに見ていました。冷や奴は300円、カレーライスは650円でしたが、いくらになるのかと思ったら、600円くらいでした。



大学を卒業してしばらくしてから、私が引越をしたため御無沙汰していましたが、試験に合格してスーツ姿で挨拶に行ったら、びっくりされてました。次に、上京した母を連れて御礼に行ったら、あの大将が「この人はよく勉強していましたよ。」と言ってくれました。人は豹変するものです。



是非、豆腐にカレーをかけて食して下さい。



【実物のカレー豆腐】

http://ameblo.jp/ogmomo/entry-11227094506.html

オレたちひょうきん族

「オレたちひょうきん族」というお笑い番組を御存知でしょうか。


たけしさん、さんまさん、若かったですね。鶴太郎さんは、画家ではなく、単なる芸人さんだったんですよね。放送時間は、ドリフターズの全員集合にぶつける意味で、土曜日の午後8時からでした。ここで、終わると何の意味もないブログになってしまいます。



受験生であった私の場合、5月第2日曜日(母の日)は択一試験の日と決まっており(なお、連休は択一模試を受けていました。)、3時間かけて行われる試験で合格点が取れなければ、論文試験を受けさせてもらませんでした。1年をこの3時間のために生きる男だったわけです。また、せこい話ですが、最初に納める受験手数料からすると、択一試験で落ちた場合は元が取れないことも明らかでした。


そして、私の記憶ですと、5月第1土曜日はひょうきん族の放送があるのですが、第2土曜日はプロ野球のナイターが放送される慣行になっていました。そのため、次のひょうきん族の放送があるときは、択一試験が終わってるなと思うと、気持ちが落ち込みました。そして、必ず、択一試験の当日がやってきました。物事を悪い方向に考える時期だったと思います。




ところで、ひょうきん族の中で、印象に残っているのは、①さんまさんとたけしさんが牛乳のCMをやることになり、さんまさんが牛乳を飲むのですが、たけしさんが故意にちょっとしたミスをするため、何度も撮り直しになり、最後はさんまさんが牛乳を吹き出し、たしか「飲めましぇーん。」というシーン、②今では画家になった片岡鶴太郎さんが、たけしさんから、熱々のおでんを口に突っ込まれたり、汁をかけられるシーンです。


今は、ケーブルテレビでの放送を楽しみながら、昔のことを思い出しています。


F1日本グランプリ

昨日、久しぶりにF1日本グランプリをテレビで見ました。まだ日本でやっていたのかと思うくらいですから、知っている選手がほとんどいませんでした。若い選手がいますね。自分がレーサーに向いているというのはどこで分かって、どういう訓練をしたら、一流になるのでしょうか。子供がレーサーになりたいと言ったとき、その夢を叶えて上げられる親はすごいです。子供の名前を付けるときから、考えているのでしょうか。


ところで、F1日本グランプリと言えば、司法試験の口述試験の時期に開催され、口述試験が他人事のときにはアッという間に終わって、知り合いは最終合格してあの世(自分とは違う世界)に行ってしまいました。しかし、これが自分のときとなると、1日が終わるのが長く、特に口述試験会場に入って、自分の出番が来るまでが異様に長く、しかも、呼び出されて椅子に座り、部屋に入るまでに数人が待っており、試験室が遠く感じられました。トイレが辛抱できずに行かせてもらいました。係官から「間に合いませんよ。トイレに行かなかったのですか。」と言われても、きちんとトイレに行っていますし、万が一漏れたら大変なことになりますので、トイレに行くハプニングがありました。


そして、先日、この口述試験で私を可愛がってくれた試験委員の名前を裁判員裁判の控訴審を担当した裁判長として発見し、懐かしく思った次第です。「何をバカなことを言ってんだ。」という感じで、主席の試験委員が質問し、私が答えるのを聞いていました。あの顔は忘れませんね。初日は刑事訴訟法で、法務省の役人から、「そんな説があるのか。」と聞かれ、萎えました。後で調べたら、「そんな説」はありました。私のような凡才が思いつくことは、教鞭をとるどなたかが思いついていないはずがないのです。


F1グランプリで日本人の活躍に興奮し、車載カメラの映像に釘付けになっていました。私の記憶では、鈴鹿サーキットをバスに乗せてもらって回ったような気がします。その後に本田技研の工場を見学させてもらいました。そのとき、CB400FOURのスケッチを購入しましたが、寝る前にゆっくり見てました。とりとめのない内容になってすみません。


助船

助船を出してあげているのに、緊張しているのか、全く乗ってこない方がいます。余り露骨な質問をすると、異議が出るので、質問の仕方を工夫して、何とか答えを導こうとしますが、それでもダメな方がいます。場合によっては、疑っていて、泥舟を出していると思っているようです。


口述試験のときのことですが、試験委員を怒らせたら終わりだと聞いていましたので、とにかく落ち着いて質問を聞いて、一生懸命考えている「振り」をして答えました。どういう答えをしても、次の質問は難しく、答えに窮する受験生を見て、楽しんでいるとしか思えない試験委員もいました。ただ、私は泥舟はないと信じて答えていたので、試験委員からすると、可愛い奴と映ったのかもしれません。


自分が間違って試験委員になったら、泥舟ばかり出してやろうと考えていましたが、最近は口述試験がなくなったと聞き、受験生にはあのプレッシャーを経験して欲しかったなあと思えてなりません。

アルバイト

大学に通っていた時期、それから、卒業して受験1本に絞った時期も親のすねをかじって生活し、ほとんどアルバイトをしたことがありません。


その私がアルバイトをした一つは、交通量調査でした。ひたすら道路を通行する車の量をチェックするのですが、自衛隊の車両、霊柩車は別枠になっていたと思います。「そんなん、通るわけないわい。」と思っていましたが、半日も同じ場所にいたら、通るものですね。


もう一つのアルバイトは、閉店したディスコを壊したときに出てくるガラを一輪車で運ぶというものでした。熟練のおっさんから、「そんなへっぴり腰ではダメだ。」とからかわれました。一輪車がパンクしたので、びっくりしました。おっさんから、「あんちゃん、何してんの。」と聞かれ、「司法試験を受けてます。」と答えると、「すごいなあ。」と誉められましたが、そのときは合格できるとは思いませんでした。休憩時間に、寝そべって見上げた空がとても青かったのを憶えています。


ところで、後者のアルバイトは、受験生仲間が紹介してくれたもので、その受験生も一緒に作業をしていました。私が、「ああいうおっさんの生き方もいいね。」と言うと、笑ってましたね。また、このとき雇ってくれた親方には、別の機会にもお世話になりました。


思った答案が書けなくて腹が立ったので、下宿の玄関横の壁を思い切り蹴ったところ、足がズボッと入り、見事に穴が開いたのでした。そのままにしておくことはできませんので、参考答案になった紙を貼っていました。気になって、ときどき紙をめくってみましたが、当然のことながら、穴はそのままの状態でした。


しかし、実務修習に向かうため転居することになり、この穴をどうするか困りました。思い切って、先程の親方に相談したところ、快く修理を引き受けてくれました。そして、開いた穴を見て、「何をしたら、こうなったんや。」と聞かれ、私が事情を説明したら、笑ってました。また「今まで多くの職人を使ってきたが、司法試験に合格した奴は初めてや。頑張ってくれや。」と言われました。見事に穴は塞がっていました。


私より数年遅れでしたが、アルバイトを紹介してくれた受験生も合格しました。努力は報われます。司法試験は博打ではないのですね



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Author:オグちゃん
平成25年5月、アメーバ・ブログから引っ越してきました。役に立つことも、役に立たないこともマイペースで書いています。日記のような感じでしょうか。

しかし、ブログから新しい出会いが生まれ、有難いものであるということも知りました。

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